明治神宮献茶式
─千 宗室家元奉仕─



  東京都渋谷区代々木の明治神宮において、10月18日、千 宗室家元による献茶式が執り行われました。

  明治神宮は、明治45年(1912)に明治天皇が崩御され、続いて大正3年(1914)に皇后であった昭憲皇太后が亡くなられ、その遺徳を偲ぶ国民から、ご夫妻を祀る神社の建設を求める声が高まりました。大正9年(1920年)、明治天皇が「うつせみの代々木の里はしづかにて都のほかのここちこそすれ」との和歌を詠んだ代々木の地に、官幣大社として創建されました。
  内苑の森は全国から寄せられた17万本の木があり、外苑には聖徳記念絵画館、各種競技場などがあります。大晦日から正月三ヶ日の間で三百万人前後にものぼる日本一の初詣参拝者を迎えることでも知られています。

  午前10時、拝殿に入られた家元は、献炭。続いて濃茶・薄茶二碗を献点、ご祭神に献じられました。




  献茶式に際して桃林荘に淡交会関東第一地区顧問・塩月宗芯師担当の濃茶席、楠の間に淡交会東京第八北支部副幹事長・河原宗孝氏担当の薄茶席、また青年部関東第一ブロック(椿 邦司ブロック長)担当の拝服席が回廊に設けられ参列者に呈茶がなされました。


濃茶席(塩月宗芯師担当) 薄茶席(河原宗孝氏担当)


拝服席(青年部関東第一ブロック担当)