正眼寺開山無相大師六百五十年遠諱
千 玄室大宗匠奉仕




  10月12日、岐阜県美濃加茂市の妙法山正眼寺(しょうげんじ)において、開山無相大師650年遠諱にともなう献茶式が、千 玄室大宗匠の奉仕により執り行われました。
  無相大師・関山彗玄(かんざんえげん)は南北朝時代の高僧で、大徳寺や美濃伊深の地での修行を経て、花園法皇の命により妙心寺の開山となりました。法要が行われた正眼寺は、寛文11年(1671)に大極唯一が開山ゆかりの地・伊深に建立したもので、弘化4年(1847)には臨済宗の専門道場となりました。当寺では日本臨済宗の礎を築いた開山の遺徳を偲び、50年ごとに遠諱が行われ、550年遠諱の際には明治天皇より「無相」の諡号(しごう)を賜っています。
  当日午前10時半、献笛の音色が響き渡るなか、太鼓の合図とともに妙法山正眼寺住職の山田宗玄老師をはじめ約400名の僧侶が本堂に参進。厳かな空気のなかで大宗匠は点前座に進み、濃茶二碗を謹点、無相大師に恭しく献じられました。



一碗を献じられる大宗匠