吉田神社献茶式
─千 玄室大宗匠奉仕─
〜紅葉に染まりゆく吉田山で〜




  京都市左京区に鎮座する吉田神社において、11月4日、千 玄室大宗匠の奉仕により恒例の献茶式が執り行われました。

  同社は、貞観元年(859)、藤原山陰が藤原氏の氏神である奈良春日社四神を勧請し、京の都の守護神として、都の東北(表鬼門)に位置する吉田山に分祀して創建しています。吉田山は、別名"神楽岡"と呼び、古くから霊域として崇められ、東山三十六峰の一つにも数えられています。中世には代々、神社に仕えた吉田家(本姓 卜部氏)に伝わる神道の中心となり、吉田兼倶が根本斎場として大元宮を建設しました。




  点じられた一碗を献じられる大宗匠


  当日、午前10時、大宗匠は舞殿へ参進し、濃茶・薄茶二碗を献点。祭神の建御賀豆智命(たけみかづち)、伊波比主(いわいぬし)命、天之子八根(あめのこやね)命、比売(ひめ)神に献じられました。

  献茶式に際して今日庵の拝服席が儀式殿に、淡交会京都南支部担当の副席が客殿に、また京都北支部(稲岡宗傳支部長)による立礼席が着到殿に設けられました。


副席(京都南支部担当) 立礼席(京都北支部担当)