厳島神社献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜稔りの秋を迎えて〜




  広島県宮島町に鎮座する厳島神社において10月13日、千 宗室家元の奉仕により献茶式が執り行われました。

  同社の創建は古く推古天皇元(593)年と伝えられ、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)を合祀する安芸国一の宮。古来、海上交通安全の女神、また伎芸神として人々に信仰されています。境内には国宝・重要文化財の指定を受けた建造物が約20あり、日本人の精神文化を理解する上で重要な資産として世界遺産に登録されていることでも知られています。

  9月7日の台風18号による暴風や高潮で、一部の社殿が大きな被害を受け、一時参拝を中止するといった事態に見舞われましたが、それだけに献茶式開催を望む声が高く、式場を例年の能舞台から本社拝殿に移しての献茶式となりました。


     台風の修復工事が進行中


  当日、午前8時15分に神事が始まり、その後午前8時45分、献茶式は始まりました。家元は、150人ほどの関係者・同門が見守る中、拝殿にて濃茶・薄茶二碗を献点。ご祭神に捧げられました。

  献茶に際して、4席の茶席(濃茶席、薄茶席、立礼席、拝服席)が懸かり、参列者だけでなく一般の人々も含め約1400人の方々に一碗が呈されました。


濃茶席  橋本宗利・広島第二支部支部長担当 薄茶席  岩堂宗朝・広島第二支部担当


  立礼席
  原昌三・青年部全国委員会委員長担当