静岡浅間神社献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜菊薫る好季節に〜




  静岡市宮ヶ崎町の静岡浅間(せんげん)神社において、10月8日、千 宗室家元奉仕により執り行われました。

  静岡浅間神社は、市街地に接する賎機山(しずはたやま)の麓に鎮座し、神部(かんべ)神社、浅間(あさま)神社、大歳御租(おおとしみおや)神社の三社の総称。平安時代の延喜元年(901)醍醐天皇の勅願によって静岡県富士市宮町の富士山本宮浅間大社を勧進して創建されたのを縁起としています。主祭神として此花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀り、夫神の瓊々杵命(ににぎのみこと)とその母神である栲幡千々姫命(たぐはたちじひめのみこと)を合わせ祀っています。江戸時代に再建された漆塗り、極彩色の社殿群社殿は、俗に浅間造りと呼ばれ、大拝殿などが国の重要文化財に指定されています。




  同日、午前10時、境内を参進された家元は、拝殿にて濃茶・薄茶二碗を謹点され、ご祭神に捧げられました。

  献茶式に際しては、淡交会静岡支部(木宮和彦支部長)役員一同による濃茶席、また同支部青年部による薄茶席が設けられ、参列者に一碗の茶が呈されました。


静岡支部役員一同担当濃茶席 静岡支部青年部は和親棚による薄茶席