世界遺産登録記念 金剛峯寺献茶式
〜千 宗室家元奉仕〜
「文化的景観」を未来へ託して




  千 宗室家元は、7月19日、高野山金剛峯寺において献茶式を厳修されました。
  高野山は、弘法大師(空海)が弘仁7年(816)、真言密教の根本道場として開創。一山を金剛峯寺として諸堂が調えられていき、文禄2年(1539)、豊臣秀吉が亡母の菩提のために建立した青巌寺が現在の建物のもととなりました。
  このたび、三重・奈良・和歌山の三県にまたがるこの地域が、「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録されることが決定。それを記念して、弘法大師御宝前に新しく献燈される「不滅の法燈」の献燈法会において、家元による献茶が執り行われました。




  19日午後1時半、一山の総本堂である金堂において、裏千家同門はじめ多数が見守る中、家元が濃茶・薄茶を謹点。
  1200年にわたり山岳霊場の中心であり続けた高野山は、不滅の法燈とともに未来へ受け渡されていくことになります。 この日は、和歌山支部により山内の新書院に拝服席(支部担当)と奥殿に薄茶席(紀州青年部・学校茶道連絡協議会担当)が設けられ、席入りされた家元は、支部会員らと和やかに一碗を喫されました。