姫路城献茶式
伊住宗晃宗匠奉仕
〜初夏の陽光に包まれ、厳かに〜


  若葉、青葉を渡る風も清々しい5月22日、国宝・世界文化遺産として知られる姫路城において、伊住宗晃宗匠による献茶式が執り行われました。

伊住宗匠奉仕の献茶式


  日本を代表する最も完成された城郭建築である姫路城は、白鷺城の名で国際的に知られ、献茶式と併せて開かれた裏千家淡交会播磨支部担当の副席には、約400人の裏千家淡交会播磨支部・西播磨支部の会員はじめ多くの同門とともに、フランス・ドイツなど各国から来日した観光客も参列。一碗に託された日本の伝統文化の粋を楽しみました。

  姫路城は、天正8年(1580年)、織田信長の命を受け、姫路に入った羽柴秀吉(豊臣)が築いた城を、慶長5年(1600年)、播磨に入国した池田輝正が『西の守り』を固めるにふさわしい城として10年の歳月をかけて完成させた大城郭。姫路市内を一望できる天守閣最上階には、長壁神社が鎮守し、地主神の長壁大神・播磨富姫神が祀られています。

  伊住宗匠は、午前10時30分、特設の点前座において、小林一夫・裏千家淡交会播磨支部支部長、法旨筆夫・西播磨支部支部長、淡交会特別参事の大塚宗香氏、姫路市長代理の森田雅文姫路市助役、龍野市長代理の曾谷明美教育長、『お城を守る会』会長で姫路市商工会議所会頭・米田徳夫氏、兵庫県議会議員の清元功章氏、松本剛明衆議院議員令夫人、山口 壮衆議院議員令夫人はじめ多数の来賓・同門社中の見守る中、濃茶・薄茶の二碗を謹点。手ずから神前へ捧げられました。




  姫路城西御屋敷跡庭園・好古園内に、播磨支部担当の副席が懸かり、参列者は、姫路城天守閣に向かって建てられた茶室『双樹庵』で馥郁たる茶の香りと新緑の魅力を満喫。この双樹庵は、平成4年、千 宗室家元の設計・監修により京都の数奇屋大工が技術の粋を傾けた茶室で、庭園とともに姫路の憩いのスポットとして注目を集めています。




記念茶会 お運びを担当した園児たち