八坂神社献茶式(本殿ご遷座祭記念)
千 宗室家元奉仕
〜小雨模様のなか厳粛に〜


  5月19日、京都市東山区の八坂神社において、千 宗室家元奉仕による献茶式が厳修されました。
  当社の創設は、斉明2年(656年)、社殿は貞観18年(876年)に僧・円如が堂宇を建立したと伝えられています。蔓延する疫病の災厄除去を祈って「祇園祭」が始まったのもその頃からです。ご祭神は、素戔鳴尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱神子神(やつはしらのみこがみ)を祀り、あらゆる災厄の除去に霊験あらたかな神として、全国各地から広く崇敬を集め、現在も3000の分社が日本各地にあります。また、献茶式に先立ち4月15日には、3年有余の歳月をかけた本殿の修復を終え、「本殿ご遷座祭」が行われました。
  午前10時、多数の一般参拝者も見守るなか、拝殿に入られた家元は、点前座にて献炭に引き続き、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。

献茶式  


  また、常磐新殿2階では拝服席(今日庵担当)、常磐殿では副席(金澤宗維氏担当)が設けられ、参列者は心ゆくまで一碗を楽しみました。


     拝服席


副 席 副席の床