千 玄室大宗匠、英国ウイリアム王子に呈茶



  平成27年2月26日(木)、千 玄室大宗匠は東京都からの要請を受けて、初来日された英国ウイリアム王子(ケンブリッジ公爵殿下)に一碗を呈されました。
  会場となった中央区の浜離宮恩賜庭園・御茶屋には、玄々斎宗匠筆の和敬清寂が掛けられ、点茶盤が設えられました。

  舛添要一東京都知事の案内で茶席に着かれたウイリアム王子は、大宗匠に誘われて席中へ。大宗匠から茶席の趣向や茶の湯の精神について説明を受けながら、お菓子とお茶を楽しまれました。


  また、大宗匠がイギリス王室と裏千家とのご縁として、1975年の桂離宮におけるエリザベス女王とエディンバラ公への呈茶、1986年の二条城におけるチャールズ皇太子と故ダイアナ妃への呈茶、更には1996年のエドワード王子の来庵に関する写真集をお見せすると、ウイリアム王子は、三代に亘る交流を喜ばれました。



  終始和やかな雰囲気の中、ウイリアム王子は来日初日の夕刻をゆったりと過ごされました。