千 宗室家元夫妻、ブルガリア大統領夫妻に呈茶




  公式実務訪問賓客として来日中のゲオルギ・パルヴァノフ ブルガリア共和国大統領夫妻が、1月27日、京都を訪問。千 宗室家元夫妻が京都迎賓館において一碗を呈されました。



お菓子のいただき方を説明される家元夫人




  午後5時半、パルヴァノフ大統領夫妻一行は「夕映えの間」に到着、家元夫妻の出迎えを受けられました。大統領夫妻は短い京都滞在で多忙な日程をこなされていましたが、家元が点てられた一碗を喫してリラックスされた様子で、「日ごろ飲んでいるお茶よりも少し濃いですが、苦くはなく、とても美味しいです」と笑顔で語られました。




  歴史学者としても知られる大統領からは、この日の掛軸(玄々斎筆「和敬清寂」)の意味やお茶の飲み方等について積極的に質問があり、家元が丁寧に説明をされました。
  また、大統領自ら点てられた一碗を大統領夫人が喫されるなど、終始たいへん和やかな雰囲気で、大統領夫妻は日本の伝統文化・茶道に大きな関心を寄せられました。


記念品を交換し、歓談される家元と大統領夫妻


  本年、日本国はブルガリアとの外交関係再開50周年の記念の年にあたり、また、同じくドナウ川流域に位置する3カ国(オーストリア・ハンガリー・ルーマニア)とも同時に周年を迎えるため、「日本・ドナウ交流年2009」として各種記念行事が開催される予定です。これを契機に、各国との友好関係の一層の発展が期待されます。