ブラジル連邦共和国文官長が来庵
〜千 宗室家元がおもてなし〜




  春の清々しい日となった4月25日午後、ブラジル連邦共和国大統領府ジルマ・ロウセフ文官長一行が今日庵を訪問、千 宗室家元が一碗を呈されました。
  今年は日本ブラジル移民100周年にあたり、4月24日に東京で「日本ブラジル交流年/日本人ブラジル移住100周年記念式典」が開催されました。ロウセフ文官長はブラジル政府を代表してこの式典に出席するため、外務省賓客として訪日されたもの。
  午後2時過ぎ、ロウセフ文官長は随員と共に今日庵兜門前に到着。
家元は兜門前にて、一行を迎えられ、茶室へご案内。






  家元は「400年を越える文化財の茶室に本日お迎えし、皆様の記念になる一服を差し上げることができれば嬉しいと挨拶。その後の炭手前を披露されました。一行は興味深く拝見されました。また今日の道具立てが“めでたさ”をテーマに組まれたもので、茶碗それぞれが400年以上の歴史があり、ラッキー・シンボルにちなんだものであること、舟形の花入は航海を意味するものであることが紹介されると文官長も感銘を受けられた様子で、会話も弾み大変和やかな雰囲気となりました。一行からは茶道に関して終始にわたり様々な質問がなされ、予定時間を大幅にオーバー。日本の伝統としての茶道とその歴史を大いに満喫されたようでした。