千 玄室大宗匠、アナン国連事務総長夫妻をおもてなし

大宗匠が心をこめての一碗




  5月16日から19日までの予定で日本を訪問中のコフィ・アナン国際連合事務総長が、18日午前、東京都新宿区市谷の裏千家東京道場を訪問され、日本・国連親善大使を務める千 玄室大宗匠の一碗のおもてなしを受けました。

  アナン事務総長は総長に就任以来、今回が7度目の訪日。大宗匠とは、1999年に京都・今日庵、2000年のニューヨーク国連本部での「国連ミレニアム茶会」、そして2004年の裏千家東京道場訪問と、これが4度目のご対面となります。今期を以て退任されるアナン総長にとっては総長の立場では最後の日本訪問となるだけに、短期間の訪日ながら過密な日程の最中、特に所望されての裏千家東京道場訪問となりました。





  午前11時半、アナン総長はナーネ夫人、塩崎恭久外務副大臣(淡交会松山支部副支部長)、大島賢三国連大使、幸田シャーミン国連広報センター所長らとともに道場にご到着。大宗匠の案内で茶室「咄々斎」へ。茶室では、大宗匠が茶器の解説を交えて点前され、ご夫妻に一碗が呈されました。茶道文化に造詣の深い総長夫妻は大宗匠の説明にじっくりと耳を傾けられました。また昨年9月、外務省から日本・国連親善大使を付与されている大宗匠は、今年、日本が国連加盟50周年を迎えることなどの話題もはさんで話が弾み、終始和やかな一時を過ごされました。


(写真左より)アナン事務総長夫妻、
塩崎副大臣夫妻、大島国連大使