ブルガリア外務大臣夫妻来庵
─外相のご希望で実現した訪問─




  春寒しだいに緩むころとなった3月15日、ブルガリア共和国ソロモン・パシ外務大臣夫妻が来庵されました。

  今回の裏千家訪問は外務省賓客として訪日されたパシ外務大臣の強い希望により実現したもの。 ブルガリアでは裏千家淡交会ブルガリア協会(クリッシー・プラホバ会長)が平成8年に発会し、同国の高校では日本語専攻の学生にとって茶道が必修科目となっているなど、日本の茶道に関する認識と理解は旧東欧諸国の中でも非常に高いものがあります。また現在、裏千家学園外国人研修コースではブルガリアから留学生、アントワネッタ・グリゴロヴァが学んでいます。パシ外相は短い訪日スケジュールながら、是非、裏千家を訪問をされたいと京都訪問を公式日程に入れられたほど。

  市橋康吉駐ブルガリア日本国大使夫妻、随員並びに同行のブルガリア経済ミッションら30名とともに裏千家に到着されたパシ外相は、後藤宗国業躰の出迎えを受けられて、今日庵へ。「和敬清寂」の軸が掛けられた茶室「咄々斎」にて一碗を服されました。ブルガリアからの茶道留学生が半東や道具の説明役を務め、外相も興味深げに質問をされるなど終始和やかな雰囲気で、予定の時間をオーヴァーされるほどでした。


歓迎の出迎えを受けられる外相夫妻 ブルガリアの茶道留学生に
熱心に質問される外相


ブルガリア国営テレビのインタビュー
を受ける留学生
ブルガリアの高校生が茶道を学んでいること
を紹介している高校の「倫理」教科書