|
レッスン風景5 |
|
|
|
月日が過ぎるのは早いもので、もう2月です。お濃茶をいただくお稽古をしました。薄茶と違って泡の立っていない、ドロッとしたお茶を飲むということは知っていましたが、初めていただいてちょっと驚きでした。口に含んだ時よりも、お茶が喉を通りすぎた後に鼻の奥の方からふわっとお茶の香りが上がってきました。余韻にお茶の甘さが残り、不思議な感じです。しばらくしてから胃にドシンとした濃茶の存在を感じ、これは先にしっかりした主菓子をいただいていないと胃がびっくりしてしまう、と思いました。 |
|
|
|
 |
 |
|
|
|
慶交庵には普段お稽古している広間の他にもう一つ小間があり、そちらには躙り口が付いています。躙り口から席入り、退席の練習をしました。とても小さい出入口で、男性は体の大きな方が多いので難しそうです。お茶室に入るときはどのような人も頭を下げる、という考え方に、現代の「人はみな平等」の精神に通じるものを感じ茶道の精神を今に伝えている日本社会を誇りに感じたりもしました。 |
|
|
|
 |
|
|
|
お濃茶は一碗を、いらっしゃるお客様みんなで飲みまわします。現代にはない所作ですね。大切なお茶碗を粗相しないように手渡しで回していくことにも緊張しました。お道具も皆で拝見し、最後はお詰の方とお正客が出会いで返します。 |
|
|
|
 |
 |
|
|
|
今の私たちの日常にはない所作ばかりで戸惑うことも多かったですが、亭主の大切なお道具を正客が代表して拝借し、間違いなく正客がお返しするという理に適った動きで、茶道の合理的な面を感じました。
お濃茶をいただいた後は通常通りの棚薄茶点前のお稽古になりました。席が少し気楽な雰囲気になり、この違いが濃茶席と薄茶席の違いでもあるのだな、と体感できたお稽古でした。 |
|
|