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レッスン風景1 |
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4/18 開講
「いつかはお茶を習ってみたい!」「大切な人が来た時に、おもてなしができるようになりたい!」そう思い続けて、気づけば30代になっていました。 開講式には、博多を代表する先生方がお集まりくださり、これからはじまるお茶の世界に優しく迎え入れてくださいました。おそらくその挨拶の時間のためだけに、お着物を着られ準備をして来てくださったと思うと、有難い気持ちでいっぱいになりました。 |
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初日は「真・行・草」の挨拶から。お稽古のはじまりにはみなで挨拶を行いました。真のお辞儀は手の平をすべて畳につけ、上体を深くかがめることになります。日頃、道ゆく人と会釈をするような挨拶ではなく、そこに「心をきちんと留める」そんな気持ちになりました。 そこからは襖の開け閉め、茶室での移動の仕方を勉強しました。相手に知らせるために、あえて「音」を立てるのは、そこにも相手を思う思いやりがあるからなのだと知りました。「音」を立てない思いやり。「音」を立てる思いやり。思いやりも様々なカタチがあるんですね… |
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はじめてのお茶の時間は、お菓子と薄茶をいただきました。懐紙の上に、大切に乗せたお菓子は、見ためにも楽しく可愛らしく、また、中はうぐいすいろの餡が入っていて、春を感じるお菓子でした。手の上で転がしそうになりながら、「これをどう美しく、美味しく食べられるのか?」「まだまだ道は長いなぁ…」と感じるばかり。 お菓子の甘さが口の中に残りながらいただく、はじめてのお茶は苦さよりも甘さがたっぷりでした。先生の点ててくださったお茶は、口に入れるととても滑らかで、「美味しい!」としか言えなかったのですが、これからこの味の奥深さを学んでいけるのだと思うと何倍にも味が美味しくなるのでした。 |
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Cコースは全員で8名。年齢も置かれた環境も様々、はじめてお逢いした皆様と、これからの半年を一緒に歩んでいくことになりました。 皆でひとつひとつの所作を学びながら、軸や季節のお花、器、その世界、お互いのお茶を味わいながら精進して参りたいと思います。 |
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4/25 山花開似錦
2回目のお教室は少し遅れての参加。着いた時には皆様、帛紗さばきの練習をされていました。 1回目に習ったばかりの茶室への入り方も、ひとりで入ると覚えていないことを思い知らされます。「あ!お軸、ちゃんと見てなかった」「どうやってあの場所まで歩いて座るのかな?」ひとつひとつの動作の意味を拾いながら自分の席に座りました。 |
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「山花開いて錦に似たり」この軸がかけられていました。このあとには「澗水湛えて藍の如し」という言葉が続くそうです。軸の禅語は様々な解釈があると思いますが、先生がお教室の度に「今日はこれにしよう!」と決められている、その心をもっと学んでいけたらと感じました。 「山に咲いているたくさんの花は錦のように美しく、谷川に流れる水もまるで藍のようです」言葉にするとそのままですが、この言葉が生まれた背景を読み解くと、「目の前にある変化を受け入れながら、楽しみながら、前に進んでいきなさい」とも、教えられているような気持ちになりました。
先生の後ろ姿を見ながら、帛紗さばきを真似てみますが、ひとつ指に集中すると、肘が上がっておらず、肘を意識すると帛紗がばらばらに…。うーん。難しい…。「はじめですからね、何度でもやりましょう」と、ひとりひとりの疑問や躓きを解消しながら、お稽古が進んでいきます。 時に笑いながら取り組む時間。お茶の世界がこうして優しく開かれるものになっているのは本当に有難いことだと感じます。 |
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お茶を点てる際に使用する茶筅の素材は竹で作られているそうです。ひとつの竹を割いて、この細い一本一本は手作りとのこと。お茶を点てたあとに、この茶筅の先についた抹茶の状態を見て、「皆様の茶筅の先を拝見するところ、大丈夫そうですよ!」と、先生が仕上がりを見てくださいます。
今日のお菓子は「茶巾しぼり」。季節のお花である「あやめ」をあしらったもの。こんな美しい食べ物があるなんて日本って本当に素晴らしいですね…。家にいながら、目の前にその花がなくとも、味わいながら、季節を楽しめる。そんなことを思いながら、お茶を点てていただいている間に、無事に食べ終えられるかドキドキしながらいただきました。 |
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2回目のお稽古では、帛紗を用いて、棗を清めたり、茶杓を清め、茶碗を清めることを学びました。今はひとつひとつの所作を追いかけることで精一杯ですが、来ていただいた方の目の前でひとつひとつ心を寄せてお茶を点てられるようになりたいな…と思いました。 |
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