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京都ホテルオークラ教室

レッスン風景6



7/31 「一無位真人」


  更好棚と丸卓(まるじょく)でのお点前のお稽古も佳境に。棚に限らず、風炉点前での柄杓の扱いの細かいご指導を受けています。





  柄杓を持ち上げるときには、右手中指で支え、自分の右腕と柄杓がまっすぐになるように切り止めを向けながら。柄杓をお湯に対して斜めに入れそのまま持ち上げれば、柄杓の半分のお湯が勝手に掬える。引き柄杓の時、柄杓の合と釜の縁が平行だとバランスが悪くなったりしない。どの所作にも意味がある。
  お菓子の銘は「石清水」。



8/7  「青山元不動 白雲自去来」


  お茶杓の銘を季節の言葉で考える宿題。自分で考えた「御銘」をお稽古で使う日が来た。「お棗、お茶杓の拝見」のお稽古が始まりました。
  拝見を求められた時の挨拶から始まりお棗とお茶杓を置く。すべての所作を流れるように。






  そして、正客としての拝見のお声かけのタイミングから、拝見の仕方も全体の流れの中でお稽古。
  本来の薄茶の時の干菓子。「瀧煎餅」「青楓」。お干菓子のいただき方も丁寧に教えていただきました。パクっと食べずに、懐紙を使って割っていただく。常に所作の美しさを求めて。



8/21  「平常心是道」


  茶花にも興味が湧いてくる。毎回お稽古の最初にお花の説明をしていただいている。今日のお花は、紫の竜胆と吾亦紅。





  2週間ぶりに会う先生も仲間たちも、ずいぶん会っていない気がする。この間に何とか忘れないようしてきた成果を久しぶりのお稽古で。
  半年のお稽古もそろそろ最終コーナーを回り、先生のご指導も厳しさ・細かさを増してきます。 お茶碗を持つときの高さ、茶杓を持ったら建水下げる、もしくは「お菓子をどうぞ」と言うことなど何かをすること。拝見に出すときの注意点。名前がついている部分(櫂先・露・曲げ・ため・追取・切止)は拝見の時の見どころだということ。
  盛夏なので、お菓子も涼しげなもの。銘は「巻き水」。



8/28  「福満千尋深」


  「稽古とは 一より習い十を知り 十よりかへる もとのその一」。総復習に入ります。帛紗を持つときに配慮すること、帛紗の捌き方ももっと美しく、もっと魅せるように。





  取り柄杓のときに、右手で取り、手首にあたってから釜から持ち上げる。柄杓を持つときには、中指を伸ばし中指の上に柄を載せることで親指の付け根とでお湯を汲んで重くなった柄杓も楽に持ち上げることが出来る。
  「また星が降るぜ(またほしがふるぜ)」利休七哲の覚え方も習いました。「滅茶苦茶」の語源・由来も。茶道の世界からたくさんのことが生活に根差している。
  お稽古の度に新しい発見がいくつもある。発見の数だけ気持ちが豊かに、そして生活が豊かになる。






  暦では秋。「いが栗」をいただきます。二十四節気では、「処暑(しょしょ)」。七十二候では、「天地始粛(てんちはじめてさむし)」、天地の暑さがようやくおさまり始める頃。なかなか暑さが止まらない。むしろ暑さが増しているような…。


9/4  「身もかろく 心を空に 世をすぎて ひさごとおのが 友としてまし」


  席入りから細かい指導が入ります。お扇子の持ち方、釜の前での歩数まで。お稽古の最初のころに教わったことを改めて細かいところに気を付けるように。手先の先まで、一挙手一投足に神経を張り巡らせる。





  「はたらき」にも頭が行くように。茶筅通しのときに茶筅が折れかけているのを見つけたとき、建水を持って入るときに柄杓を落としたとき、この時、客側であったなら、かけるべき言葉。





  「あきくさ」をいただきます。


9/11  「〇」(円相)





  最終日はお茶会。初めての縁高。扱い方を習い、「初雁」をいただきます。薄暗い茶室で、宮村先生に点てていただいた濃茶の味は格別でした。
  薄茶のお点前をじっくり拝見しながら、自分の頭の中で復習。そして習いたての「お棗、お茶杓の拝見を」。
  茶会の会話を楽しみました。最後に「ご自服ください」。なかなか言えるものではありません。






  最後は許状の授与式。
  やっとスタート地点に立った思いが溢れます。半年間丁寧にお稽古いただいた宮村先生、横山先生、そして一緒に頑張ってきた仲間の皆さんには感謝です。今回いただいたご縁を基に今後もご縁を深めていけるように精進してまいります。ありがとうございました。








レッスン風景5



7/3 「水月総悠々」


 風炉点前の細かい所作を一人ずつ。仲間の所作に先生の厳しくも優しい一言とお手本に我が身を振り返る。





  茶碗と棗の運び方。座りながらものを置かないこと。建水を持っているときは颯爽と席に入ること。鏡柄杓のときには丸太を抱えるように。柄杓をとるときには流れるように、湯は深くとり、そして柄杓を振らないこと。茶筅、茶杓の扱いなど
  覚えることが多すぎる…。この半年のお教室が終わるまでにあたふたせずに出来るようになるものだろうか。






  お菓子の銘は「石竹」。毎回お菓子は違うのだが、あたふたしている中、なかなか味の違いを感じ、愉しむことが出来ていない。


7/10  「青山元不動」


  京の町に祇園囃子が鳴り始め、今日は鉾建て。夏真っ盛りなので、平茶碗でのお稽古。平茶碗で暑さを軽減する。馬盥(ばだらい)型の平茶碗。「馬盥」は光秀・信長が絡んだ歌舞伎の演目にもあるようだ。





  一挙手一投足、全体の流れを身につけるため、それぞれの所作を丁寧に見ていただく。釜の蓋の扱い、置柄杓、切柄杓、引き柄杓。菓子器の運び方など。ひとりひとりにそれぞれの特訓。
  「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一 」
  帛紗捌きももっと自然にできるよう毎回丁寧に復習。
  「はぢをすて人に物とひ習ふべしこれぞ上手のもとゐなりける」
  毎回、恥ずかしげもなく細かいことわからないことをお聞きするのだが、丁寧にお応えいただき、一つずつ身につけられています。自己流にならぬよう配慮いただいています。

  お稽古の中でも、お菓子の話題は尽きない。くず焼き一つとっても、やれどこそこのは柚子の香りがしておいしいだの、あそこのは練りが柔らかく食べやすいだの。皆それぞれのお好みが有る。



7/17  「いまだ見ぬ島のことども思いつつ淡き思ひを舟にたくして」


  祇園祭前祭山鉾巡行。お教室の目の前の交差点(河原町御池)で辻回し。月鉾が通り過ぎるまでを見届けたものの、後ろ髪を引かれながらお教室へ。お教室に入ると外の喧騒が嘘のよう。やはりお茶室は非日常的な空間、異空間、小宇宙だ。





  お軸は大徳寺黄梅院の小林太玄和尚の画賛。祇園祭なので花はひめおうぎ。 席入りのお稽古は毎回必ず。何度やってもコーナー廻りからの右足、左足の出し方があたふた。これも自然な身のこなし方に練習を重ねていくしかない。
  祇園祭なので粽。いつ出るかと思っていたら今日でした。なかなかお作法が難しいですが、一度習えばあら不思議、こんなに簡単に綺麗にいただけるものだったとは。いただいた後は小さく畳んで懐紙に包んで。



7/24  「神光照天地」


   祇園祭後祭山鉾巡行。御池通りを東進してくる山鉾すべての辻回しを観覧してからお教室へ。





  初めての棚でのお点前。更好棚と丸卓(まるじょく)。棚柱が4本のときにはやかんで水指に水を差し、棚柱が2本のときには片口でお稽古。棚点前のときには、蓋置は陶器のもの。一つ一つの決まり事を覚えていくのも愉しい。

  棚点前も覚えることがたくさん。蓋置が陶器のときには柄杓を置くときに音を立てない。柄杓を湯返しする。棚へ荘るなど。
  後祭の山鉾巡行も終わり、今夜は還幸祭。お菓子の銘は「祇園祭」。長刀鉾の鉾頭である大長刀が押してある。お菓子で季節を先取りしたり、季節を名残惜しんだり。








レッスン風景4



6/5 「無事」





  「風炉点前は盆略点前と6割一緒、持ってくるものが増えるのと柄杓の取り扱いが増えるだけ・・・。」宮村先生の丁寧な説明と横山先生の美しいお手本。流れるような風炉点前に圧倒され、(いやいや盆略点前と一緒なんは3割くらいちゃうか・・・?)と思う。またまた覚えることがたくさん。盆略点前同様、ひとつひとつの動作の意味を見出しながら着実に体で覚えていこう。





  柄杓の種類や名称を教えていただいた。練習用に一本買おうと思った。建水の基本の形は餌畚(えふご)と言って、鷹匠が持ち歩く餌袋の形だそう。建水を運ぶときは姿勢をよくしないと(体幹で歩かないと)柄杓が落ちる。
  お軸は「無事」。禅でいう「無事」とは、「求めなくてもよいことに気づいた安らぎの境地」のことだそう。主菓子の銘は「沢辺の蛍」。今度ホタルを見に行こう。




6/12  「竹 為君 葉々起清風」





  第26代妙心寺派管長 山田無文老師筆。竹林を清々しい風が渡っていく。このお軸があるだけで部屋が広くなり、風も感じる気がする。お軸にも興味が湧いてきた。花は雲南シキンカラマツ。





  右足から部屋に入る。畳一枚を四歩で。水指は風炉の右手に置くので、風炉の右手を目指して進む。少しすり足で。いろんなことを一度にしなくてはならない。
  鏡柄杓、置き柄杓、切り柄杓、引き柄杓を皆で割り稽古。蓋置が竹のとき、蓋置の上に柄杓をのせ、コツンと音をたてる。音を立てるのは瑞々しさを表すためだとか。






  竹の柄杓は、鎌倉時代弓師に作ってもらったのが嚆矢だそうだ。置き柄杓は、弓を矢につがえる形。切柄杓は手から弓を放ったところ。そして、引き柄杓は、満月に弓を張った姿という見方もあり、柄杓の扱いに弓の作法が入るのだと意識する。今日の主菓子の銘は「鉄仙」。



6/26  「白雲自去来」





  大徳寺五百三世管長 後藤瑞巌老師の富士山の画賛。空間が広がる気がする。次から次へと去来する雲と動かない富士山。動じない心。痺れる足。お教室の窓からは、如意ケ嶽(右大文字のお山)と比叡山が一望できる。足が痺れたときに山々を眺める。痺れはすぐには取れないけれど。
  運び薄茶点前の稽古が佳境に入ってきた。仲間である受講生ひとりひとりの所作を見ながら我が振りを直す。先生もお点前の指導をしながら、客としての受講生の所作にも目配りして、声をかけてくださる。
  最初に道具を運び入れ、お点前をしながら道具を置く場所がとても大事なことが分かってきた。次の所作のためにどのようにどこに道具を置くのかが、お点前を美しく魅せるポイントだそう。






  お楽しみのお菓子は「水無月」。西賀茂に氷室神社・氷室峠と「氷室(ひむろ)」が地名の場所がある。御所では「氷室」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払ったそう。庶民は高価な氷は手に入らないので、三角に切って氷に見立てたお菓子「水無月」を食べるらしい。小豆は悪魔祓いの意味だそう。もうじき、残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」だ。







レッスン風景3


5/22 「閑座聴松風」





  盆略点前の3回目。本日のキーワードは、メリハリ・緩急。お盆や建水を持って入るとき、席を立つとき・出るときの足さばきや、帛紗捌きにメリハリを出すことにより、見ているひとに清々しさを感じていただく。このメリハリ・緩急は回を重ねて会得していくしかない。
  利休百首も徐々に教えていただいている。「点前には重きを軽く軽きをば重く扱ふ味ひをしれ」。鉄瓶は軽いように、茶筅や茶杓は重いように。このメリハリもなかなか習得に時間がかかりそうだ。






  釜(今は盆略点前なので鉄瓶)からの音には六音あるそう。「松風」は湯が沸く佳境の音。お茶を点てるのにちょうどよい温度。お茶を差し上げる亭主と、招かれた客とが相応して、釜の煮える音に耳を澄ます瞬間。
  茶花は山法師(ヤマボウシ)と都忘れ。花入れは、竹の一重切。主菓子は「初がつを」。ういろうに似た食感の羊羹。鰹の柵のような模様。へぎ板でお菓子を出されたときのお作法、六寸の黒文字の扱い方も教えていただいた。




5/29  「一啜洗心腑」


  「一服差し上げます」。お茶を一服と表現するのは今から1200年ほど前、中国から薬として伝わってきた名残だそう。こんなお話から始まる盆略点前の最終回。





  徐々に様になってきたメリハリ。両先生のご指導も深さ・厳しさが増す。建水は見えぬように。茶巾で茶碗を清めるときは、先生曰く「滴(しずく)は下にたまるのだから」まず横を「い」の字で、次に底を「り」の字で。右手に帛紗があり、膝上に手を置くときには小指が太腿に触れるように。どの動作にも合理的な理由・意味がある。





  茶花は梅花空木(バイカウツギ)と令法(リョウブ)。杜若の焼印が入った主菓子の銘は「薫風」。風薫る季節はもうすぐ終わり。薫風の候にしては暑かった日々。





  盆略点前のお稽古が終わり、次回から次のステージへ。「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一」。初心の心も日々新たに。







レッスン風景2


5/8 「飄々」





  スーパーゴールデンウィーク越しに、盆略点前の第2回。立ち居振る舞い、一挙手一投足にあたふた、おろおろ。ここは右足から?左足で立つんだっけ?「令和」に元号が変わった衝撃と、連休の愉しい思い出とともに、連休前に習ったことが忘却の彼方・・・。気を取り直して、復習から。





  盆略点前の前半の復習から。襖の開け閉め、帛紗捌きもたどたどしい。横山先生の美しいお手本に見とれながらも、盆略点前の後半、客から茶碗が戻ってきたところ以降のお稽古に入る。





  いつも楽しみ、主菓子は端午の節句で「柏餅」。お花は、ひめゆりと升麻(しょうま)。花入れの銘は「行雲流水」。だんだん茶花にも興味が湧いてきた。



5/15  「松樹千年翠」


  下鴨神社で葵祭の斎王代列を観覧して、急いでお教室へ。祝語として使われる禅語がお軸に。





  茶花には姫檜扇、先代萩、そして二葉葵。席入りしてお床を拝見して、気持ち新たに今日は葵祭と再確認。今日のお床のしつらえに、先生の「おもてなし」の心をしっかり感じる。席入りも後も、まだまだ「立てばフラフラ 座れば痺れて 歩く姿はたどたどしい」。芍薬・牡丹・百合の足下にも全く及ばず。先生からは「必ず右足で(帰りは左足で)畳縁を越えなくてはならないと思うから、『しまった』となり、たどたどしくなる。畳縁を踏んでも、逆の足で越えることになったとしても、『最初からこうするつもりでしたよ』というくらい堂々としている方が見ている人にも気持ちがよい。これを『働き(応用・臨機応変)』といいます。」とのアドバイス。





  盆略点前も佳境に入りつつあり、先生のご指導の声も厳しく。お菓子の運び方や客としてのふるまい・お菓子のいただき方にもご指導が入る。





  お菓子の銘は「賀茂の斎院」。斎王代の垂髪(おすべらかし)から垂れている日陰糸と呼ぶ白い組紐(くみひも)の飾りを模しているものだそう。







レッスン風景1


4/10 「塵外有清楽」





  54歳男性。趣味の着物で大寄せの茶会に寄らせてもらうと、あれよあれよとお正客に…。基本的なお作法を知らねばなるまい、と意を決してお教室へ。
  初日、始まって数分で、奥深さの深淵を覗き込んだ気持ち。どこまで深いのか…。新しい言葉や所作だらけ。塩瀬、わさ、お懐紙、客の手、真行草、十六目、三口半。






  「立ち居振る舞いが綺麗に見えるように意識すること」と先生から。
神は細部に宿ると言いますが、帛紗さばきも席入りも、床の前へのすり足も、細部を意識するほどぎこちない。






  凛とした空気の中で、唯一ほっこりとした「お菓子をどうぞ」。
  銘は「みやこの春」。

4/24  「雲出洞中明」

  宮村先生と横山先生のお着物を拝見するのも楽しみの一つ。記憶をたどりながら前回の復習するもまだまだぎこちない。「右足、左足、あれ?どっちで立つのだったかな…」






  一人ひとり丁寧なご指導。文字通り、手取り足取り。なんとか様になってきた。盆略点前が始まり、初めての所作が次から次へと。頭がフル回転。たくさん覚えたと思いきや、「まだ半分です」の言葉に皆「え〜っ?」
  
  






  聞くは一時の恥。物怖じせずに分からないことはその場で聞いて、その所作の意味を知り、流麗になるよう何度も練習しよう。
  本日のお菓子の銘は「ふじ」。
  普段使わない筋肉。足のシビレ。
  「しびれなくする方法は?」「ありません。慣れてください」無いのか。
  「痺れにくくする方法はあります。足の親指を合わせ、お尻を受けて座る」それでも痺れる。







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