裏千家トップページへ 一般財団法人今日庵について

茶のこころ

お知らせ
レッスン風景
トップページ 教室一覧・申込 よくあるご質問 レッスン風景 お問い合わせ

初心者のための茶道教室トップ> レッスン風景トップ> レッスン風景 裏千家東京茶道会館教室
裏千家東京茶道会館教室

レッスン風景6


9月のお稽古





  これまで薄茶の点前を稽古してきましたが、今月は初めて、先生が点ててくださった濃茶を皆でいただきました。
  わたしは初めて濃茶を点てる様子を拝見し、薄茶の点前にはない所作に見入っていました。特にびっくりしたのは使う抹茶の量です。濃茶はその名前の通り薄茶よりも使う抹茶の量が多く、とろっとしています。小さな壷のような形をした茶入からたっぷりの抹茶が茶碗に入れられ、少しずつお湯を加えながら練られたお茶は深く濃いグリーンでした。






  茶碗を手にとると、薄茶以上にくっきりとしたとても良いお茶の香りが立ち、まるで濃厚でなめらかな口当たりのポタージュやスムージーをいただいているような感覚がとても印象的でした。
  合わせて、縁高の扱いやお菓子の取り方、小茶巾の使い方や茶碗の受け渡し方など、薄茶と異なる客の所作も体験しました。また、お茶に欠かせない炭についてのお話や、抹茶になるまでの茶葉の違いなども実物を見ながら知ることができました。






  最終日は、先生から一人ずつ、初級の「入門」「小習」「茶箱点」の許状をいただきました。とても立派で、半年のお稽古を経たひとつの区切りを感じました。
  そしてお茶会の形式で、先生方が点ててくださった濃茶と薄茶をいただきました。









  床の間には利休居士の掛け軸がかけられ、鮮やかな文様の茶碗が使われ、茶杓や水指なども見どころがたくさんあるお道具が並びます。特に棗は、シンプルな外見の蓋を開けると、縁は金色、蓋の内側に美しい螺鈿細工が施された意外性あるデザインに、皆で代わるがわる手にとって眺めました。








  全くの初心者から、半年間・全20回のこの初心者教室に通い、月並みな表現ですが、終わってみるとあっという間でした。平日夜、ほぼ毎週スケジュールを調整して仕事後にかけつけるのは、正直、大変なときもありました。他の参加者の方々も、仕事や家事育児に慌しく、同じような状況だったと想像します。それでも続けてこられたのは、お稽古のひととき、日常を離れ目の前のことにぐっと集中して向き合うことが心地よく、また、同じ初心者同士、少人数で共に学べたことが楽しかったからだと思います。根気よく丁寧に教えてくださった先生方、縁あって半年間ご一緒できた参加者の方々との新たな出会いやつながりが生まれ、非常に心に残る時間を過ごせました。





  わたしはお茶処の生まれで、子供の頃からずっと当たり前に煎茶を飲んできましたが、茶道にふれ、ますますお茶が好きになりました。また、お道具やしつらえについて、先生方が毎回さまざまなお話しをしてくださり、季節を感じる和菓子や茶花、軸の言葉、建築など、茶道を構成する様々な要素が、回を重ねるごとに、より一層興味深く面白く見えるようになりました。まだまだ茶道の入口に片足を踏み入れたくらいですが、この先もできるだけ長く、お稽古を続けていけたら、と考えています。

  現代は茶道にふれる機会がなかなかなく、細かな所作がわからずなんとなく敷居が高いイメージもありますが、もっと多くの方が、この初心者教室で気軽に茶道と親しんでいただけたら幸いです。








レッスン風景5


8月のお稽古

  今月のお稽古では、椅子に腰掛けてお茶をいただく、立礼式でのお稽古がありました。いつもお稽古をしている和室「坐雲の間」ではなく、茶道会館内の別室で行いました。初めて見る立礼棚が新鮮です。






  立礼式では、亭主と客の橋渡しをする「半東」という役割が加わり、先生のお手本の後、皆で順番に、亭主と客、半東を体験しました。
  和室で正座"から"椅子に座って立礼棚というテーブルの前で"となり、いくつかの動作は異なりましたが、棗や茶杓を清めたり、茶筅通しや茶杓を扱ったりといった、基本的な流れはこれまでと変わらず、思ったよりもスムーズに動くことができました。ただ、茶筅でお茶を点てるときに、いつもよりももう少し力を入れる必要があり、わずかな姿勢の差があることに新鮮さを感じました。






  また、亭主と客の座る位置が和室と異なり、お点前をする亭主の見え方が変わったのも印象的でした。和室でのお稽古では、亭主の横の姿を見ていましたが、立礼のお稽古をしたお部屋では、椅子に座った亭主と客が向かい合うように座りました。そのため、亭主の姿勢や所作が、いつもと違った角度で、よりわかりやすく見えたため、構えの姿勢やさまざまな所作のポイントを改めて振り返ることができました。





  今月は、この立礼と並行して、棚の薄茶点前のお稽古も重ね、棗や茶杓を拝見に出す所作や問答にも、落ち着いて取り組めるようになりました。
  この初心者教室のお稽古も、残すところあと3回。最後までしっかりと集中してお稽古に取り組んでまいりたいと思います。

















レッスン風景4


7月のお稽古 

  すっかり夏の日差しになり、お稽古のお部屋に入ったときの畳の香りが、より一層、すうっと爽やかで心地よく感じる季節になりました。










  先月学んだ運びの薄茶に、今月から拝見の問答が加わりました。今回もまずは先生がお手本を見せてくださいます。新たに教わったのが、棗と茶杓それぞれを正客の前にお出しする所作、そして亭主と正客それぞれの問答の言葉でしたが、問答はまるで聞いたことのないものだったので、一瞬戸惑ってしまいました。解説いただいて、早速、それぞれお点前をしながら練習です。何度か口に出していくうちに、言葉が耳なじんで理解できるようになってきました。






  さらに今月は、棚の薄茶のお稽古に移っていきました。「丸卓」と「更好棚」という形の違う棚が用いられ、新たに水次も扱うようになり、先生のお手本の後、一人ずつお点前をしながら学んでいきました。









  今月も新しい所作を学びましたが、構えの姿勢や帛紗さばきなど、回を重ねて繰り返し行ったことで、慣れて崩れてしまったり、逆により気づくようになった細かな所作を先生方に指摘され、はっとすることも増えてきました。
  一緒にお稽古する皆さんの所作を見て復習したり、納得したりすることも多く、自分がお点前をするとき以外もぐっと集中していると、ますますあっという間にお稽古の時間が過ぎていくようになりました。






  残すところあと2か月。1回1回をさらに大切に過ごしながら、楽しんでお稽古に向き合ってまいりたいと思います。







レッスン風景3


6月のお稽古 

  雨の季節・6月になり、半年間のお稽古もあっという間に間もなく折り返しです。床の間のしつらえやお菓子も、涼やかな印象のものへ移り変わりつつあります。










  今月から、柄杓と水指を扱う、運びの薄茶のお稽古が始まりました。今回もまずは先生がお手本を見せてくださいます。皆、真剣に先生の柄杓の扱い方を見つつ、これまでお稽古してきた基本的な薄茶のお手前の所作も復習を怠りません。






  柄杓の持ち方や扱い方の割稽古を経て、一人ずつ順番にお点前をしていくお稽古に3週にわたって取り組めたことで、柄杓や水指の扱い方に慣れることができました。
  と同時に、徐々にですが、より細やかな所作にまで意識を向けられるようになってきたようにも感じました。







  お稽古の最初の頃に学んだ、大木を抱えるような構えの姿勢が、柄杓でお湯や水を汲んだり茶碗や釜に注ぐとき、水指を持つときにも共通して大切なこと、指先まで意識することで驚くほど所作が美しくなること、そして改めて、帛紗さばきや茶筅通しといった所作を繰り返していくうち、スムーズに動けるようになってきました。
  残り3か月、これまで習ったことがますます上達するよう、一層、前向きに取り組んで参りたいと思います。
 最後に、お稽古の楽しみの一つである、お菓子。今月、特に印象的だったのが、紫陽花と、厄祓いの願いが込められた水無月でした。毎週のように暦にちなんだ季節のお菓子に出会えるので、お稽古を通してこれまで以上に和菓子が好きになってきています。














レッスン風景2


5月のお稽古 

  新緑の季節・5月になり、燕や菖蒲といったしつらえのお教室で、盆略手前のお稽古が始まりました。










  先生が丁寧に声をかけてくださる中、順番に一人ずつ、亭主として一連の所作を行い、薄茶を点てていきます。

  割稽古をしていたものの、まだまだ動作に戸惑うので、初めは一人あたり20~30分くらいはかかってしまいましたが、本当にあっという間に感じるほど集中して取り組んでいました。







  また、亭主だけでなく、客としての所作も一人ずつ順番に行います。皆、自分の番が終わっても、他の受講生と先生のやり取りを見つめ、それぞれに亭主と客の所作を何度も復習していました。


  そしていよいよ今月から、自分で点てた薄茶を他の方にお出しし、他の受講生の点てた薄茶をいただく事も始まりました。ですが、皆、お湯や抹茶の適量がなかなか難しく、先生が改めてお手本を見せてくださいました。





  茶筅の動かし方もお茶の濃さも、感覚をつかむにはやはり、練習あるのみ、のようです。

  まだまだ、次に何をするのか必死に考えながらの動きなので、どうしてもどこかぎこちないのですが、先生方の流れるような所作と美味しい薄茶に少しでも近づいていけるよう、引き続き、お稽古に取り組んで参りたいです。











レッスン風景1


4/10 開講日

  素敵な佇まいの東京茶道会館の2階、『和敬』のお軸が掛けられた、とても広い和室にて、初心者のための茶道教室がいよいよ開講です。






  初回ということで少し緊張していましたが、8名の参加者のほとんどが茶道は初めて、との事。3名の先生方も親しみやすく、ほっといたしました。
  扇子や帛紗などのお道具の説明、お辞儀の仕方など、初歩の初歩から丁寧に教えていただいた回でした。
  お手本と説明を兼ねて、先生方がお点前を披露してくださいましたが、流れるような美しい所作に思わず見とれてしまいました。






  半年間という限られた期間ですが、茶道の心得や、先生方のような所作を少しでも身につけていけるようしっかりとお稽古に取り組みたいな、と気持ちを新たにいたしました。



4/17 4/24

  何はともあれ、実践あるのみ、と、早速、割稽古が始まりました。









  座る・立つ・歩く。そしてお辞儀。
  とてもとてもシンプルな所作ですが、改めて意識を向けて行うと、こうも難しく、奥の深いものなのか、と驚きとともに、新鮮な気持ちになりました。
  所作を思い出し、日常でも時折復習してみますが、そう簡単には、先生方のように美しくはできません。
  また、薄茶を自分で初めて点ててみましたが、茶筅を動かすのに思った以上に勢いが必要で、もちろん先生方の点てたお茶のようには仕上がりませんでした。






  お稽古を通して、大人になっても簡単にはできない事に挑戦できるのは、すぐに結果や結論を求めるような世の中の流れにあって、とても学びがいがあり、楽しく思えてきています。
  まだ始まったばかりですが、慌ただしい普段の生活の中で茶道と向き合う2時間が、大変有意義で貴重だと思うようになってきました。
  また、お軸や花器、お花といったしつらえの一つひとつを毎回、先生が解説してくださるのも、興味深いです。
  季節に合わせ、亭主のおもてなしの心が込められており、本当に素敵だなぁと思います。










ページトップへ
copyright メールでのお問合せ 電話でのお問合せ 裏千家トップページへ