第42回東海地区大会
サブテーマ「悠久の心をつなぐ茶の世界」のもと和やかに





  9月16日、愛知県豊川市・豊橋市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第42回東海地区大会(富田和夫地区長)が開催されました(主管・三河支部、神野信郎支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、淡交会監事の伊藤是介氏(愛知第二名誉支部長)、愛知県知事の神田真秋氏、副知事の稲垣隆司氏、豊川市長の中野勝之、豊橋市長の早川 勝氏、元防衛庁長官で衆議院議員の斉藤斗志二氏(富士支部名誉支部長)、衆議院議員の大村秀章氏(三河支部顧問)はじめ多数の来賓、東海地区をはじめ各地より1800人を超える同門社中が参加しました。
  今大会は、東海地区では初めての試みとして一日の日程でしたが、細部にわたって行き届き、和やかに引き締まった大会となりました。


● 大会日程
  メイン会場の豊川市文化会館において、大会式典を午後2時より挙行。それに先立ち、午後0時30分より正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいが行われ、同会場に呈茶席。さらに、オプションとして、午前中は豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)においてご祈祷、呈茶(濃茶・薄茶)、夕刻より豊橋グランドホテルにおいて懇親会が開催されました。


◆ 茶席
  豊川稲荷に設けられた呈茶席は、濃茶席(支部担当)と、薄茶席(いっぷく処:青年部連絡会・学校茶道担当)。


濃茶席:床に玄々斎筆「金毛獅子無處尋」を掛け点茶盤で


薄茶席:青年部全国大会100日400回リレー茶会として学校茶道・青年部が協力


  学校茶道の参加校は、豊橋技術科学大学、福江高等学校、岩津高等学校、国府高等学校、岡崎商業高校、西尾高等学校、甲山中学校、大門小学校の皆さん。


● 大会式典
  豊川市文化会館には式典の前後に呈茶席(青年部連絡会担当)が設けられました。


薄茶席:青年部全国大会100日400回リレー茶会としての1席、パネル展示とともに大会をアピール


  大会式典は2時より、豊川市文化会館大ホールにおいて挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して捧げられた一碗に、一同も静かに合掌の心を重ねました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し富田和夫地区長、神野信郎支部長より挨拶の後、発表された大会決議に基づいて、豊川市に金一封が贈呈されました。
  家元は「濃茶席の床に掛けられていた『諸悪莫作衆善奉行』とは、自分に逃げてはいけないということ。それぞれがその人なりの善いことをすることが、人と人との出会いの場を明るくするものにつながるのではないか」と挨拶されました。
  来賓の神田真秋知事、中野勝之豊川市長、大村秀章衆議院議員より祝辞。
  第三部「表彰会」では、千 容子家元夫人より挨拶の後、家元より各賞が授与されると会場は拍手に包まれました。
  第四部「特別講演」は家元が登壇。家元は、「今の時代は基本を繰り返し学ぶことがおろそかになってきているのではないか。何かを身に付けようと思ったら徹底的に基本の反復をするしかない」と、真摯な修道の在り方を語りかけられ、参加者らは熱心に聴講しました。


富田地区長挨拶 功労者表彰


挨拶される家元夫人 講演される家元


● 懇親会
  午後5時30分からは、豊橋グランドホテル比翼の間において懇親会が催されました。早川 勝市長、斉藤斗志二衆議院議員の祝辞に続き、稲垣隆司副知事による乾杯の後、家元は各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員らと和やかに懇談されました。


斉藤氏より祝辞 和やかな記念撮影