第41回東海地区大会 |
「一碗からピ―スフルネスを」「一碗で感謝・合掌・仕え合い」 |
「海と山と川 はぐくもう緑の絆」のテーマのもと盛大に |
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濃茶席待合の菓子席 | ふれあい席の設い |
第41回東海地区大会(今日庵老分・淡交会理事の富田和夫地区長)が、千 宗室家元を迎え、9月16・17日、三重県津市において開催されました(主管・三重北支部、廣田 武支部長)。 淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、三重県知事の野呂昭彦氏、津市長の近藤康雄氏、衆議院議員の斉藤斗志二氏、中川正春氏、参議院議員の高橋千秋氏、今日庵老分の湯淺暉久氏はじめ多数の来賓、地区内外より約4200人の同門社中が参加しました。 三重北支部は、平成5年4月に三重支部が分割して発足、発展を遂げてきたところで地区大会の主管は初めて。広大な会場において会員らが明るく応対し、随所にきめ細かな心配りで多数の参加者を迎えました。 |
● 大会日程 三重県総合文化センターをメイン会場に、16日は、午後3時半より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」、「正副支部長・幹事長会議」、午後5時半より会場を津都ホテルに移して懇親会。17日は午前9時半より大会式典を挙行。 また、両日にわたり記念茶会が催されました。 |
● 記念茶会 文化振興ゾーンのギャラリーに、濃茶席(支部長席)と薄茶席(青年部連絡会担当)、中ホール前にふれあい席(学校茶道連絡協議会担当)が懸けられたほか、道具飾り席が設けられました。 |
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濃茶席 | 挨拶される廣田支部長 |
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薄茶席は鈴鹿山脈の夕映えを背に、松と石を配して庭園風に |
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津の海に漕ぎ出す帆かけ船を設え、二つの和親棚でのお点前 |
学校茶道の参加校は、桑名高等学校衛生看護分校、四日市農芸高等学校、亀山高等学校、津東高等学校、津商業高等学校、高田高等学校、久居高等学校、四日市北高等学校、三重短期大学、看護大学の生徒・学生のみなさんと龍宝幼稚園の園児たち。みんなが協力して点前・お運び・水屋での奉仕のほか、宗家方の迎えなど、一所懸命の姿がより和やかさを醸していました。 家元一行は16日午後津に到着後、早速茶席を巡られ、一碗とともに地元・津の風物と爽秋の風情を楽しまれました。 |
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つどいでの家元挨拶 | 会議で学校茶道指導者、青年部を激励 |
その後、「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」、「正副支部長・幹事長会議」(学校茶道・青年部を含む)にご出席。「つどい」では、自身の若宗匠から家元へとなられた時の気持ちを話されながら、それぞれの立場での修道を励まされ、また会議では、地区内役員、主管支部役員らの労を労われました。 夕刻から、津都ホテルにおいて懇親会。グループ紫音による雅楽演奏で清々しく開宴。 富田地区長、廣田支部長に続いて、家元より挨拶があり、中川正春衆議院議員の乾杯の発声で、一気に盛り上がりました。家元は各テーブルを回って参加者と懇談、記念撮影に応じられました。 |
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グループ紫音による雅楽演奏 | 家元を囲んで和やかに |
● 大会式典 |
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式典で家元挨拶 |
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富田地区長挨拶 | 野呂知事、近藤市長に基金の贈呈 |
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功労者表彰 |
大会式典は、17日9時半開式。家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を奉告されるとともに、物故会員の霊位に一碗を捧げられました。 富田地区長は、「伝統的な文化離れが進行し、新しいあり方が模索されている。裏千家茶道も組織の元に団結し、日本古来の美しさ、尊さを守り抜いていただきたい」と力強く挨拶。続いて、廣田支部長より歓迎の挨拶の後、発表された大会決議に基づき、芸術文化振興基金として三重県、津市に金一封が贈呈されました。 家元は「地区大会は一つのピークとしても、突然消え去るのではなく、ゆるゆると下りまた新たな登りとなる。そうした余韻を楽しみながら次の活動へとつなげていただきたい」と挨拶されました。 功労者表彰に続いて、特別講演。 家元は、"茶の縁"ということについて分かりやすく話され、また「ゆとりのひと時は数量で計るものではない。一碗のお茶を手にする時は無限大ともなる」と、語りかけられました。 |
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講演される家元 |