第47回 東京地区大会




  平成30年6月9日(土)・10日(日)、千 宗室家元夫妻はじめ宗家の方々が出席され、第47回東京地区大会(本庄八郎 今日庵老分・関東第一地区長、主管:東京第七西支部 北島義俊名誉支部長、榎本誠一支部長)がホテルニューオータニを会場に開催されました。
  元内閣総理大臣で群馬県支部特別顧問の福田康夫氏ご夫妻、元内閣総理大臣の菅 直人氏(衆議院議員・東京第八北支部副支部長)、衆議院議員の石原伸晃氏(東京第七東支部副支部長)、菅原一秀氏(東京第二西支部副支部長)、辻 清人氏(東京第一西支部副支部長)、参議院議員の中曽根弘文氏(関東第二地区副地区長・群馬県支部特別顧問)、山田 宏氏(主管・東京第七西支部副支部長)、杉並区長の田中 良氏(代理・副区長 吉田順之氏)はじめ多数の来賓、地区内外より約4,200名の同門社中が参加しました。


●つどい(於:鶴の間・西)
  9日午後2時より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催。準教授拝受者207名、茶名拝受者370名、新入会員351名、合わせて928名の会員が参加。
  中島宗基今日庵業躰による割稽古と講義、家元の挨拶に続いて、準教授・茶名拝受者を代表して東京第七西支部の佐々木宗祐さんが謝辞を、新入会員を代表して東京第七西支部の竹之内ますみさんが誓いの言葉を述べました。




謝辞 誓いの言葉


●青年部のつどい(於:鶴の間・東)
  午後2時30分より青年部のつどいが開催され、青年部会員234名が参加。千 敬史様の挨拶の後、小蜊ハ良東京第七西青年部部長をコーディネーターとして敬史様、公一朗様への一問一答が行われ、青年部会員から事前に寄せられた質問に答えられました。続いて、株式会社伊藤園のティーテイスター浜田ゆみ子氏による「御抹茶ができるまで」の講義がありました。




●会議(於・芙蓉の間)
  「正副支部長・幹事長会議」は午後4時より開催。家元、家元夫人の挨拶の後、主管支部による大会概要説明や地区・学校茶道連絡協議会・青年部から諸報告等が行われました。




●懇親会(於・鶴の間)
  午後5時30分より開宴。「高砂」の仕舞の後、本庄地区長、榎本支部長、家元からの挨拶、福田元内閣総理大臣の来賓挨拶に続いて、石原衆議院議員の発声で乾杯。参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。
  小坂 敬関東第一地区副地区長(今日庵老分)による中締めの挨拶でお開きとなりました。


本庄地区長 挨拶 榎本支部長 挨拶


福田元総理 挨拶 石原議員 乾杯の発声


小坂副地区長による中締め


●大会式典(於・鶴の間)
  翌10日午前10時より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。




  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して本庄地区長と主管の東京第七西支部・榎本支部長より歓迎の挨拶。その後、杉並区次世代育成基金へ金一封が贈呈されました。家元の挨拶の後、菅元内閣総理大臣(衆議院議員)より祝辞が述べられました。最後に次期大会を主管する東京第四西支部の石川裕一支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。


本庄地区長 挨拶 榎本支部長 挨拶


杉並区へ金一封贈呈


菅元総理 祝辞 石川支部長 挨拶


  第三部では家元夫人挨拶の後、家元から功労者表彰として淡交フェロー、淡交会育成功労者表彰、淡交会青年部育成功労者表彰が授与されました。



淡交フェロー


淡交会育成功労者表彰 淡交会青年部育成功労者表彰


  続く特別講演で家元は利休居士道歌“稽古とは一より習い十を知り十よりかえるもとのその一”に触れられ「一日の始まりを一とするなら、就寝の時は十。次の日の朝には一に戻ります。白い紙に一本の線で何度も円を書くように私たちの人生は進んでいきます。それを繰り返すのが茶の湯であり、人生でもあります。常に“もとのその一”を確認することで、私たちの毎日は潤いのあるものになるのではないでしょうか」と語りかけられました。




●記念茶会
  初日の9日には、会場のホテルニューオータニにて濃茶席(東京第七西支部・榎本誠一支部長担当)、薄茶席(東京第七西支部・丸山高峯顧問担当)、立礼席(東京知新会担当)、香煎席(東京第七西青年部・学校茶道担当)四席が設けられ、参加者は各席で心尽くしの一碗を楽しみました。


【濃茶席】東京第七西支部・榎本誠一支部長担当



【薄茶席】東京第七西支部・丸山高峯顧問担当



【立礼席】東京知新会担当



【香煎席】東京第七西青年部・学校茶道担当



  学校茶道の参加校は、東京都立杉並総合高等学校、日本大学第二中学校・高等学校の皆さん。