第43回東京地区大会



  5月21・22日、東京都港区において、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様、伊住公一朗氏が出席され、第43回東京地区大会(大会名誉会長:内海 倫 関東第一地区名誉地区長、大会会長:本庄八郎 同地区地区長)が開催されました(主管・東京第八北支部、大会委員長:山野正義支部長)。
  副総理・財務大臣の菅 直人氏(東京第八北支部副支部長)、衆議院議員の石原伸晃氏(東京第七西支部副支部長)、下村博文氏(東京第二東支部副支部長)、菅原一秀氏(東京第二西支部副支部長)、参議院議員の秋元 司氏(東京第二西支部副支部長・練馬青年部部長)、武蔵野市長の邑上守正氏(東京第八北支部顧問)、小平市長の小林正則氏(東京第八北支部顧問)、日本オリンピック委員会会長の竹田恒和氏(関東第一地区名誉顧問)、今日庵老分の小坂 敬氏、加賀美郷氏、淡交会顧問の塩月宗芯師、同理事の大谷宗裕氏、櫻井宗幸氏はじめ多数の来賓を迎えました。 また、地区内外より3900名を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  21日は11時30分より東京プリンスホテルにおいて「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」、12時30分より「正副支部長・幹事長会議」、14時00分より「大会式典」、そして17時30分よりザ・プリンス パークタワー東京に会場を移して「懇親会」が行われました。また、22日は東京プリンスホテルにおいて「記念茶会」が催されました。

●つどい・会議
  21日、大会式典に先立ち、宗家方は「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」、続いて「正副支部長・幹事長会議」に出席されました。

つどいで挨拶される家元

準教授・茶名拝受者代表謝辞
東京第八北支部 小原宗澄さん
新入会員代表「誓いのことば」
同支部副支部長 三浦眞一さん

会議で挨拶される家元夫人

●大会式典(於:東京プリンスホテル)
  午後2時より大会式典が挙行されました。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられました。

お茶湯の儀

  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して本庄八郎 関東第一地区地区長が歓迎の言葉を述べられました。続く山野正義 東京第八北支部支部長の挨拶の後、秋山宗和淡交会参事より発表された大会決議に基づき、武蔵野市と小平市に金一封が贈呈されました。続いて挨拶された家元は、「昨今、自己中心的な考え方が広がっていますが、茶の湯を学ばれる皆さんの姿を通して、世の中はきっと本当に大切なことを思い出すことでしょう。地区大会が茶の湯の心を確認できる場であることを願っております」と述べられました。


本庄地区長挨拶 山野支部長挨拶

武蔵野市と小平市に金一封贈呈

式典で挨拶される家元

  また、来賓を代表し副総理・財務大臣の菅 直人氏が挨拶されました。

菅副総理大臣の挨拶

  第三部「表彰会」では、家元夫人の挨拶に続いて家元から淡交フェローをはじめ各賞が授与されました。

挨拶される家元夫人 表彰式

  第四部「特別講演」では家元が登壇。地域間や国家間の文化の違いに触れながら、「国際化社会において日本文化を伝えていく際に、政府間交流と民間交流はさながら縦糸と横糸です。その国の一般の方々にお茶を差し上げることも大切な文化交流であり、お茶一服であってもその人の心の中にずっと残ります。そうした交流が海外に向けても、また国内に向けても必要ではないでしょうか」と話されました。

講演される家元

●懇親会(於・ザ・プリンス パークタワー東京)
  午後5時30分からは、ザ・プリンス パークタワー東京にて懇親会が開催され、はじめに雅楽師の東儀秀樹氏による演奏が行なわれました。本庄地区長、山野支部長の挨拶の後、家元が挨拶され、衆議院議員の石原伸晃氏の発声で乾杯。家元一行を囲んで和やかに懇親を深めました。

本庄地区長 山野支部長

挨拶される家元

石原伸晃議員

●記念茶会(22日、於:東京プリンスホテル)
  22日、記念茶会が開催され、約900名が参加しました。参加者は各席を巡り、それぞれの趣向をゆったりと楽しみました。

【濃茶席】小松宗清氏(東京第八北支部参与)担当
組立茶室が設けられ、心入れの取り合わせで一碗が呈されました。


【薄茶席】山野宗山氏(東京第八北支部支部長)担当
山野愛子ジェーン副支部長が点てられた一碗を菅直人副支部長が御家元に取り次がれました。


【立礼席】東京第八北支部青年部連絡会・同支部学校茶道連絡協議会担当
水芭蕉が配置され、学校茶道の児童が点前を披露しました。


  学校茶道の参加校は、筑波大学、日本女子大学、早稲田大学、中央大学、一橋大学大学院、明治大学、東京都立工芸高等学校、明治大学附属中野八王子中学・高等学校、川崎市立宮崎中学校、稲城市立稲城第三中学校、府中市立府中第十中学校、川崎市立梶が谷小学校、多摩市立永山小学校の皆さん。青年部会員と協力して、来席者に一碗を呈しました。