第54回東北地区大会



  4月23・24日、会津若松市において、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様、伊住公一朗氏が出席され、第54回東北地区大会(長谷川吉茂地区長)が開催されました(主管・会津支部、小野隆市支部長)。
  福島県知事の佐藤雄平氏、会津若松市長の菅家一郎氏(会津支部顧問)、会津若松商工会議所会頭の宮森泰弘氏、淡交会理事の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、東北地区をはじめ各地より2100名を超える同門社中が参加しました。

●大会日程
  23日、14時30分より御宿東鳳において「正副支部長・幹事長会議」「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」、18時00分より「懇親会」。そして24日は9時30分より會津風雅堂において「大会式典」。また、23・24日の両日にわたり市内各地で「記念茶会」が催されました。





●記念茶会
  御宿東鳳に濃茶席(会津支部担当)・アピオスペースに薄茶席(会津支部担当)、福島県立博物館に立礼席(会津支部学校茶道連絡協議会・会津支部あいづ青年部担当)、御薬園に香煎席(会津支部担当)の計4席が設けられ、参加者は会津の伝統や四季を趣向とした各席で一碗を楽しみました。

【濃茶席】会津支部担当

【薄茶席】会津支部担当

【立礼席】会津支部学校茶道連絡協議会・同支部あいづ青年部担当

【香煎席】会津支部担当

  学校茶道の参加校は、県立会津養護学校高等部、県立会津学鳳中学校・高等学校、県立会津高等学校、県立猪苗代高等学校、県立田島高等学校、県立南会津高等学校、会津ザベリオ学園高等学校、県立会津大学附属会津短期大学の皆さん。


●会議・つどい
  23日午後、記念茶会を回られた宗家方は「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」へ。続いて「正副支部長・幹事長会議」に出席されました。


準教授・茶名拝受者代表「謝辞」
会津支部 竹島宗良さん
新入会員代表「誓いの言葉」
同支部 木村富子さん



●懇親会
  続いて18時からは、御宿東鳳において懇親会が催されました。長谷川吉茂地区長による歓迎の挨拶に続き、小野隆市支部長の挨拶。来賓を代表して菅家一郎会津若松市長の祝辞。そして家元の挨拶、宮森泰弘会津若松商工会議所会頭による乾杯の発声の後、家元は各席を回り記念撮影に臨まれ、新城猪之吉会津支部副支部長による中締めの挨拶で懇親会が締めくくられました。

長谷川地区長挨拶 小野支部長挨拶

宮森会頭による乾杯の発声 新城副支部長より中締めの挨拶


●青年部懇親会
  また、懇親会に続いて青年部東北ブロック(長谷川宗一ブロック長)主催の「青年部懇親会」が開催。ブロック役員によるハンドベル演奏や青年部会員によるアルゴリズム体操など、楽しいひと時となりました。

長谷川ブロック長の挨拶



●大会式典
  大会式典は會津風雅堂において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、永年に亘り東北地区副地区長、宮城支部長等の役員を務められ、本年4月に逝去された元仙台市長の故藤井 黎氏はじめ物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。


  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して長谷川吉茂地区長と主管会津支部の小野隆市支部長より歓迎の挨拶。鎌田宗州参事より発表された大会決議にもとづき、会津若松市の文化振興基金として金一封が贈呈されました。

長谷川地区長 小野支部長

大会決議の発表 金一封を贈呈

  家元は「茶の湯が日本古来の伝統文化、生活文化を今日まで伝えてきたという自負を持って、皆さん方一人ひとりの姿を通じて美しい日本の未来がこれからも展開されていくことを期待しています」と挨拶。
  続いて、来賓を代表して佐藤雄平知事、菅家一郎市長より祝辞があり、来年度地区大会を主管する岩手南支部の宮澤啓祐支部長による挨拶で式典は閉会しました。

家元挨拶

佐藤知事 菅家市長

宮澤支部長

  家元夫人の挨拶の後、第三部「表彰会」では功労者表彰が行われ、家元より各賞が授与されると会場は拍手に包まれました。

家元夫人挨拶 表彰会

  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「お茶の世界には、初めは手探り状態であっても、亭主と客とが少しずつ歩み寄ることを学ぶ作法がたくさん定められています。そのお茶の心が現代社会の人と人との付き合いにもっと生かされ、自分からあらゆるものに繰り返し触れていく気持ちがあれば、人生は豊かになっていくのではないでしょうか」と話されました。




●「千少庵と蒲生氏郷」展(主催:福島県立博物館、茶道資料館)
  会津若松市は、現代まで連綿と続く千家茶道の礎となった二代少庵宗淳居士ゆかりの地。市内中心部に位置する福島県立博物館において「千少庵と蒲生氏郷」展が開催され、少庵居士ならびに会津を治めた武将で利休七哲の一人でもある蒲生氏郷公ゆかりの品々約60点が紹介されました。地区大会参加者は、博物館での立礼席とともにこの展観を見学、好評を博していました。