第53回東北地区大会


  4月24日・25日、秋田市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第53回東北地区大会(長谷川吉茂地区長)が開催されました(主管・秋田支部、村岡兼幸支部長)。
  秋田県知事の佐竹敬久氏(秋田支部顧問)、秋田市長の穂積 志氏(秋田支部顧問)、衆議院議員の二田孝治氏、寺田学氏、亀岡偉民氏(福島支部支部長)、参議院議員の鈴木陽悦氏、松浦大悟氏、淡交会理事の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、東北地区をはじめ各地より3100人を超える同門社中が参加。
  永年に亘り東北地区長、秋田支部長等の役員を務められ、昨年7月に逝去された故辻 兵吉氏の遺志を継ぐ大会となりました。

●大会日程
  24日、15時30分より秋田市文化会館において「正副支部長・幹事長会議」「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」、17時30分よりシャインプラザ平安閣秋田において「懇親会」。そして25日は9時30分より秋田県民会館において「大会式典」。また、24日・25日の両日にわたり「記念茶会」が催されました。





●記念茶会
  シャインプラザ平安閣秋田に濃茶席(安倍宗琴名誉師範・秋田支部参与担当)・薄茶席(秋田支部5青年部担当)、秋田市文化会館に薄茶席(小泉春雄秋田支部副支部長担当)・薄茶席(学校茶道担当)・香煎席(秋田支部担当)の計5席が設けられ、家元は各席の趣向を味わいながら一碗を楽しまれました。
  学校茶道の参加校は、太平幼稚園、上新城幼稚園、秋田北高等学校、西仙北高等学校、大曲高等学校、新屋高等学校、和洋女子高等学校、聖霊女子高等学校、秋田大学、国際教養大学の皆さん。

濃茶席(安倍宗琴名誉師範・秋田支部参与担当)

薄茶席(秋田支部五青年部担当)

薄茶席(小泉春雄 秋田支部副支部長担当)

薄茶席(学校茶道担当)

香煎席(秋田支部担当)


●つどい・会議
  24日午後、記念茶会を回られた宗家方は「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」へ。続いて「正副支部長・幹事長会議」に出席されました。

正副支部長・幹事長会議 つどい


●懇親会
  続いて17時30分からは、シャインプラザ平安閣秋田において懇親会が催されました。秋田県立秋田南高等学校吹奏楽部による演奏で開会。辻良之秋田支部副支部長による開会のことばに続いて長谷川吉茂地区長、村岡兼幸支部長、家元の挨拶。穂積市長の来賓祝辞、二田孝治氏による乾杯の後、家元は各席を回り記念撮影に臨まれ会員と懇談されました。また、秋田支部会員が参加している第二会場・第三会場へ移動され、労いの言葉をかけられました。

長谷川吉茂地区長挨拶 第二会場で秋田支部会員へ挨拶


●青年部懇親会
  また、懇親会に続いて青年部東北ブロック主催(長谷川宗一ブロック長)の「青年部懇親会」が開催。ブロック役員によるハンドベル演奏や「なまはげ」の登場もあり、楽しいひと時となりました。



●大会式典
  大会式典は秋田県民会館において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、昨年7月に逝去された辻 兵吉前東北地区長・前秋田支部長はじめ物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。
  第二部「式典」では、本年度より東北地区長に就任した長谷川吉茂地区長が主催者を代表して挨拶、また、同じく本年度から秋田支部長に就任した村岡兼幸支部長による歓迎の挨拶。発表された大会決議にもとづき秋田市の文化振興のため「鳥の子屏風」一双が贈呈されました。
  家元は「東北では豊かな特色ある風情に出会うことができます。皆さんのお茶を通じて、茶の湯の良さやあたたかさ、心配りを伝えていただければ世の中は明るくなるのではないでしょうか」と語られました。
  つづいて、4月12日の選挙で当選したばかりの佐竹敬久知事、穂積 志市長より来賓祝辞。
  家元夫人の挨拶の後、第三部「表彰会」では、家元より各賞が授与されると会場は拍手に包まれました。また、地区長表彰では故辻 兵吉氏をはじめとする功労者10名へ表彰状と記念品が贈られました。
  第四部「特別講演」は家元が登壇。家元は、「人と人の縁を結ぶには長い時間がかかりますが、その縁は簡単なことで断ち切れてしまいます。だからこそ相手に気を配ることが大切です。その気配りの念を大きく育てていってほしいと思います」と参加者に語りかけられました。

式典(村岡兼幸支部長挨拶) 表彰会

特別講演