第36回四国地区大会

渦潮と阿波の香りに包まれて






  第36回四国地区大会(石川良彦地区長、主管:徳島支部、石川支部長)が、11月5・6日、千 宗室家元夫妻を徳島市に迎え、淡交会理事の大谷宗裕氏、徳島県知事の飯泉嘉門氏、徳島市長の原 秀樹氏、衆議院議員の後藤田正純氏、参議院議員の北岡秀二氏はじめ多数の来賓が列席、地区内より同門社中約2500人が参加して開催。
  四国は夏の台風禍が各所に残っていましたが、晩秋の汗ばむほどの好日となった両日、主管支部会員らは被害を振り払うかのように明るく参加者を迎えました。

  大会日程は、ホテルクレメント徳島において、5日15時半より準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、16時より正副支部長・幹事長会議、17時半より懇親会。翌6日、アスティとくしまにおいて9時半より記念式典が行われました。





●記念茶会
  アスティとくしまを会場に、2日間にわたり濃茶席、薄茶席、青年部席ならびに香煎席が設けられ、さらに6日には学校茶道席も加わり、各席とも阿波の香り漂う取り合わせでもてなされました。


濃茶席(男性会員らがおもてなし)


薄茶席


青年部席 学校茶道席


  学校茶道席は、佐古小学校、北島北小学校、生光学園小学校、藍住南小学校、加茂名南小学校、鳴門西小学校、藍住西小学校、藍住中学校、城東高等学校、城南高等学校、城北高等学校、徳島市立高等学校、小松島高等学校、富岡西高等学校、鳴門高等学校、鳴門第一高等学校、板野高等学校、名西高等学校、阿波高等学校、阿波西高等学校、徳島文理大学、四国大学の各校のみなさんがおもてなし。また、徳島文理大学附属幼稚園、鳴門聖母幼稚園の園児たちが参加者のお迎えをしてくれました。





●つどい、会議、懇親会
  家元はつどいで、それぞれの許状資格を取得した会員を励まされ、「今ある佇まいが尊いのであり、その瞬間になすべきことをなすよう自分に何が足りないかを常に問いかけてほしい」と語られました。
  懇親会では、家元夫人がご挨拶で主管支部会員らを労われた後、阿波踊りでにぎやかに盛り上がりました。


会議で挨拶される家元夫人


懇親会で各卓を廻られる家元と記念撮影





●大会式典

式典で挨拶される家元


石川地区長挨拶 功労者表彰


  家元がお茶湯の儀を厳修。故納屋宗淡宗匠の冥福を祈り、場内は合掌の心を合わせました。
  主催者を代表し石川地区長より挨拶。発表された大会決議に基づき、徳島市に金一封を贈呈。
  家元は「殺伐としている世の中で、素直に挨拶ができる習慣をもう一度根付かせたい。お茶を学んでいる者に手助けできることは多い」とご挨拶。
  飯泉知事、原市長より祝辞、功労者表彰に続いて、特別講演。家元が地区内会員からの質問に答えられる形式でご自身の茶道への思いを具体的に話され、参加者は熱心に聴き入りました。