第45回山陰地区大会




  9月26・27日、万葉のこころを今に伝える江津市において、千 宗室家元、伊住弘美様が出席され、第45回山陰地区大会(大会会長:八村輝夫山陰地区長・鳥取支部名誉支部長)が開催されました。(主管:江津支部、近江隆寛支部長)
  島根県顧問佐藤孝男氏、江津市長の田中増次氏、淡交会理事の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、地区内外より1100人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  26日は、地場産業振興センターにおいて16時より「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」と「正副支部長・幹事長会議」、17時30分より「懇親会」、27日は9時30分より「大会式典」を開催。また大会開催期間を通じて「記念茶会」が催されました。





●記念茶会
  大会開催期間の両日、記念茶会が開催され、地場産業振興センターに濃茶席(支部長・参与担当)、江津商工会議所には薄茶席(江津支部担当)、江津市総合市民センターにはふれあい席(学校茶道・青年部担当)と香煎席(学校茶道担当)の計4席が設けられました。
  参加者は、ともに一碗を分かち合い、地元・石見焼の茶碗の肌合いや石見神楽を趣向にした手づくりのしつらえなど、旅情あふれる島根の茶席を満喫しました。
  26日、江津市に到着された宗家方は各席に立ち寄られ、香煎席ではお運びを担当する保育園・幼稚園児と写真撮影・交流をされるなど、ひと時を楽しまれました。


【濃茶席】




【薄茶席】




【立礼席】




【香煎席】




●会議・つどい
  26日午後、宗家方は地場産業振興センターで開催された「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」・「正副支部長・幹事長会議」に出席。
「つどい」では、家元が「相手と素直に向き合い人を認める優しい心を深め、間口も奥行きも広い茶の湯者になってほしいと思います」と語りかけられました。


正副支部長・幹事長会議


準教授・茶名拝受者代表謝辞
江津支部 小川宗南さん
新入会員代表「誓いのことば」
同支部  飯田美代子さん




●懇親会
  午後5時30分からは、パレス和光において「懇親会」が催されました。
  八村地区長、近江支部長の挨拶に続き、来賓を代表して江津市 田中増次市長より挨拶。藤間恵一島根県議会議員の発声で乾杯。会場が一体となって和やかな歓談の輪が広がりました。
  家元は全出席者174名との記念撮影に臨まれ、島田康夫副地区長の中締め挨拶で閉会となりました。




●大会式典
  大会式典は27日、午前9時30分より、江津市総合市民センターにおいて挙行。
 第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。




  第二部「式典」では、主催者を代表して八村地区長の挨拶に続き、近江支部長が挨拶。庄司参事(副地区長・境港支部長)より発表された大会決議に基づいて「江津市図書館・郷土資料館建設基金」に金一封が贈呈され、田中市長より感謝の言葉が述べられました。
  第三部「表彰会」では、家元から各賞が授与され、会場は永年斯道に精進された方々への祝意に満ちた拍手で包まれました。


八村地区長挨拶 近江支部長挨拶


  第四部は「特別ご講演」。家元は、前夜、久方ぶりに深く穏やかな夜の闇を感じたことに触れ、「昔は1日のうちにウォームアップとクールダウンをするゆとりがあったように思います。夜の静かな闇は、心と身体の疲れを癒してくれるものだったのではないでしょうか」と話され、「お茶をたしなむ皆さんには、周囲の方々が日本人の心を再発見する道標になっていただきたいと思います」と結ばれました。


家元講演