第43回山陰地区大会
本年度の掉尾を飾り、錦秋深まる鳥取で






  11月17・18日、鳥取市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第43回山陰地区大会(八村輝夫地区長)が開催されました(主管・鳥取支部、中尾喬一支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、鳥取県副知事の藤井喜臣氏、鳥取市副市長の林 由紀子氏、衆議院議員の石破 茂氏(鳥取支部顧問)、参議院議員の常田享詳氏(鳥取支部顧問)、同・田村耕太郎氏(鳥取支部顧問)、相沢英之氏(山陰地区顧問、境港支部・米子支部顧問)、社会福祉法人鳥取こども学園副園長の田中佳代子氏はじめ多数の来賓、山陰地区をはじめ各地より1500人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  17日は、鳥取県立県民文化会館において15時30分より正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、17時30分よりホテルニューオータニ鳥取において懇親会。翌18日は、9時30分より県民文化会館において記念式典。記念茶会は17・18日両日にわたり催されました。





●記念茶会
  ホテルニューオータニ鳥取に、濃茶席(八村輝夫名誉支部長席)と薄茶席(支部席)、また鳥取県立県民文化会館に、青年部席(因幡青年部、風紋青年部)、さらに18日には、ふれあい席(学校茶道連絡協議会席)が設けられました。


   濃茶席:
   宙宝和尚筆 円相が掛かり伸びやかに
   薄茶席:点茶盤で鳥取の秋の彩を


   青年部席:
   特産の因州和紙で鳥取の風光を演出
   ふれあい席:
   香煎に鳥取の名産等紹介カードを添えて


  学校茶道の参加校は、鳥取環境大学、鳥取西高等学校、青谷高等学校、八頭高等学校、鳥取敬愛高等学校、鳥取商業高等学校、湖陵高等学校、城北高等学校、鳥取北中学校、中ノ郷中学校、鳥取大学附属中学校、河原中学校、中央中学校、智頭中学校、若桜中学校、八東中学校、湖南中学校、国府中学校、修立小学校のみなさん。


●会議・つどい
  17日に鳥取入りされた家元夫妻は、早速茶席廻りをされた後、正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいに出席、支部会員らを労われました。


会議で挨拶される家元夫人 「つどい」で新入会員より誓いの言葉


●懇親会
  ホテルニューオータニ鳥取において催された懇親会では、相沢英之氏、常田享詳氏の祝辞、島田康夫氏(特別参事・石見支部支部長)による乾杯発声の後、家元は各席を回り会員らと和やかに懇談されながら記念撮影。清水昭允氏(鳥取支部副支部長)による中締めの挨拶で懇親会は締めくくられました。




●大会式典
  翌18日の大会式典は鳥取県立県民文化会館において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を合わせました。


地区長挨拶


寄付金贈呈 功労者表彰


家元による特別講演


  第二部「式典」では、主催者を代表し、八村輝夫地区長が挨拶で「一服に幸せと平和を感じるお茶の心がますます必要とされています。この鳥取の地でお茶の心を楽しんでください」と語られ、中尾喬一支部長は歓迎の挨拶で「本大会を機に和敬清寂という大きな目標に向かい、基本に立ち返りつつお茶を通じて「有難う」の意味を分かち合いたい」と述べられました。続いて、発表された大会決議に基づき、本年創立100周年を迎えた社会福祉法人鳥取こども学園へ金一封を贈呈。
  鳥取県副知事の藤井喜臣氏、鳥取市副市長の林 由紀子氏、衆議院議員の石破 茂氏より祝辞。
  第三部「表彰会」では、家元より各賞が授与され、会場は拍手に包まれました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、来年350年遠忌を迎える三代・宗旦居士について話し進められ、「一つの点前をするたびに宗旦居士から利休居士、さらに村田珠光までアクセスしているのです。茶の湯は日本の伝統文化の窓口となりうる。そのことに誇りをもち、茶の湯を楽しみ生活のなかに取り入れていってください」と結ばれました。