第41回山陰地区大会
大会スローガン「一碗で感謝・合掌・仕え合い」のもと1300人が参集
日本の原風景に抱かれて






  第41回山陰地区大会(絲原義隆地区長、代理:参事・中尾喬一鳥取支部支部長)が、千 宗室家元夫妻出席のもと、9月24・25日、島根県浜田市において開催されました(主管・石見支部、島田康夫支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、来賓に島根県知事代理の田村正見氏(浜田総務事務所長)、浜田市長の宇津徹男氏(石見支部副支部長)、淡交会理事・今日庵老分の米原正博氏ほか多数の来賓が列席され、同門社中約1300人が参加。
島根県西部の港町・浜田市は、古くから石見神楽が盛んで、「海と文化の交差点・共創のまち」を志向。秋立ち始めた山陰ののどかな風光が温かく参加者を迎えました。
  大会日程は、24日、午後4時より石央文化ホールにおいて正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表を含む)、準教授・茶名拝受者並びに新入会員のつどい、午後5時半よりワシントンホテルプラザにおいて懇親会、25日、石央文化ホールにおいて大会式典が行われたほか、両日にわたり、記念茶会が催され、濃茶・薄茶3席と香煎席(25日)が設けられました。





●つどい、会議
  準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいでは、それぞれの許状資格を取得した会員が出席。
家元をお迎えし、許状拝受を謝し、さらなる修道を誓いました。
  会議では、本大会の概要が最終確認されたほか、地区内活動を報告。
家元は、挨拶で、様々な行事への取り組みと今後の方向性を示され、"今まで以上に社中・会員にとって居心地のよい淡交会組織"に向けて協力を求められました。

会議で挨拶される家元


●懇親会
  懇親会は、ワシントンホテルプラザにおいて、午後5時半より開宴。引き続いて行われた「家元を囲む会」とともに、和やかに盛り上がりました。

挨拶される家元夫人 記念撮影で各席を廻られる家元





●大会式典



島田支部長より挨拶 浜田市社会福祉協議会に寄金の贈呈


功労者表彰


  大会式典は、25日午前9時半より石央文化ホールにおいて。
  家元による「お茶湯の儀」で開式。家元が利休居士に大会の盛会を奉告されるとともに物故会員の霊位に一碗を献じられ、場内は静寂に包まれました。
  中尾地区長代理、島田支部長の挨拶に続き、大会決議を発表。それに基づいて浜田市社会福祉協議会に金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「見知らぬ同志でも挨拶を交し合う環境が豊かな人間性を育みます。そんな素直な心を、未来を生きていく若い人たちにお茶を通じて伝えていってほしい」と語られました。
功労者表彰に続いて、特別講演。家元が地区内会員から寄せられた質問に答えられる形で、点前手続や茶道具など様々な質問に丁寧に答えられ、会員らは熱心に聴き入りました。

講演される家元





●記念茶会

床 猷山祖順老師筆 江東日暮雲 濃茶席(於 国民宿舎千畳苑)


薄茶席(於 石央文化ホール)


青年部席(於 県立石見武道館)
講堂に石見の海を表出


学校茶道担当の香煎席(於 県立石見武道館)
地元産の「桑の葉茶」と蕗ともろこしの菓子をおすすめして


  学校茶道の参加校は、夕陽ケ丘聖母幼稚園、江津市立波小学校、浜田市立上府小学校、浜田市立佐野小学校、金城町立久佐小学校、金城町立今福小学校、浜田市立第二中学校、明誠高等学校、県立浜田商業高等学校、浜田家政高等専修学校、島根県立大学の茶道部のほか、9人の児童・生徒のみなさんが師のお手伝いに参加してくれました。