第47回 九州地区大会

本年の地区大会の先陣を飾り
白砂青松の城下町・唐津に3300人が参集


  3月15・16日、社団法人茶道裏千家淡交会の第47回九州地区大会が唐津支部(龍渓顕雄支部長)の主管により開催されました。地区大会は毎年全国11か所で挙行され、各地区の主管支部が交替で担当し、それぞれ郷土色豊かに展開されます。本年の地区大会は九州から。日本三大松原の一つ「虹の松原」とやきもので知られる唐津市での開催は14年ぶりとなります。
  宗家より千 宗之若宗匠、伊住宗晃宗匠が列席、来賓には井本 勇佐賀県知事、福島善三郎唐津市長はじめ多数参席、九州地区内の裏千家同門ら約3300人参加し、ほころび始めた桜花に誘われるように、穏やかな日差しのもと和やかな大会となりました。
  15日、唐津ロイヤルホテルにおいて、正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいが行われた後、唐津市民会館において大会記念式典。若宗匠によるお茶湯の儀、淡交会功労者の表彰、若宗匠による特別講演等が行われたほか、大会の名において「アフガン難民の子供たち」へ金一封贈呈が決議されました。



大会式典で挨拶される若宗匠 若宗匠によるお茶湯の儀


準教授・茶名拝受者並びに新入会員のつどい 唐津西高等学校生徒による「淡交会の歌」斉唱


一碗からピースフルネスを―茶心をふかめてつくる和の世界

●記念茶会
濃茶席二席−支部長席:於 舞鶴荘、 参与席:於 唐津ロイヤルホテル
薄茶席二席−親支部席、 青年部席:於 唐津シーサイドホテル
香煎席−学校茶道席:於 唐津曳山会館(参加校は、外町保育園、唐津東高等学校、唐津南高等学校、唐津北高等学校、唐津商業高等学校)

  2日間にわたり催された茶会は、各席を歴代家元、先代淡々斎宗匠、鵬雲斎家元、そして若宗匠の好み等の道具で取り合わせ、裏千家道統の未来への継承を象徴。さらに、青年部席から望む白砂の海、各会場を巡る道すがらの城下町の風情など、唐津市の自然や景観すべてが趣向のように、温かく参席者をもてなしました。
  本大会を通じて、同門意識の高揚と同時に地域社会への茶道啓発にも大いに貢献しました。


窓外に唐津城を望む支部長席 白砂青松が“ごちそう”だった屋外の青年部席