坐忘斎家元を囲む―紀の国のつどい―


  12月11日(日)、和歌山市において、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様、伊住公一朗氏、伊住禮次朗氏を迎え、坐忘斎家元を囲む―紀の国のつどい―が開催されました(樫畑直尚和歌山支部支部長・参事)。
  つどいには和歌山県知事の仁坂吉伸氏(和歌山支部特別顧問)、和歌山市長の大橋建一氏、参議院議員の世耕弘成氏(和歌山支部副支部長)、近畿第二地区地区長で今日庵老分の原田 収氏、淡交会理事の大谷宗裕氏をはじめ、和歌山支部内を中心に300名を超える同門社中が集い、また裏千家茶道を学ぶ学生・生徒約100名が参加しました。
  この行事は、第50回近畿地区大会が当日に起こった東日本大震災により一日開催となったことから、家元一行が主管支部として準備にあたった和歌山支部の役員・会員方のご努力に報いるとともに、激励の意味を込めて訪問されたものです。




●呈茶席
  記念式典に先立ち呈茶席が設けられ、参加者へ一碗が呈されました。




●記念式典
  午後2時30分より、ホテルアバローム紀の国において挙行。
  開会にあたり主催者を代表して樫畑支部長が挨拶。次に、家元より挨拶とともに9月の台風12号による災害に対し和歌山県へ義援金が贈られました。そして、仁坂知事が義援金に対する謝辞・祝辞を述べられ、続いて大橋市長が挨拶されました。


樫畑支部長挨拶 和歌山県へ義援金贈呈


仁坂知事挨拶 大橋市長挨拶


●特別講演会
  特別講演に立たれた家元は和歌山出身の豪商、紀伊國屋文左衛門の逸話等に触れつつ「昨今は何でも手に入る時代です。これも必要、あれも必要と両手いっぱいに抱え込んでしまい、そこで本当に必要なものに出会ったならば、どうすればよいのでしょう。物が豊かな時代だからこそ、必要なものの優先順位をよく考えてください」と話され、「背伸びをして道具を求める必要はありません。一人ひとりの手の届く範囲のもので工夫しやり繰りすることが、茶の湯の取り合わせであり人生の取り合わせなのです」と結ばれました。



聞き入る学生・生徒の皆さん




●懇親会
  午後4時30分からは、同ホテルにて懇親会が開催。樫畑支部長の開会挨拶に続き、世耕副支部長の挨拶。そして仁坂知事の発声で乾杯。
  家元は各テーブルでの記念撮影に応じられるなど会員と親しく交流され、また今春3月の近畿地区大会や今回のつどいの労をねぎらわれました。
  最後は小関洋治副支部長による感謝の言葉で締めくくられました。


世耕副支部長挨拶