第48回・第49回近畿地区大会



  5月15・16日、加古川市において、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様、伊住公一朗氏が出席され、第48回・第49回近畿地区大会(樽谷清孝近畿第三地区長、主管:東播支部、神木董名誉支部長・伊藤勝之支部長)が開催されました。
  昨年の第48回近畿地区大会が、近畿第一地区(武田隆男地区長)、宮津支部(小牧誠一郎支部長)主管で開催予定でしたが、新型インフルエンザの畿内への拡大でやむなく中止となったことにより、今大会は、2大会併せての開催となりました。
  大会には、兵庫県知事の井戸敏三氏(近畿第三地区顧問)、加古川市長の樽本庄一氏(東播支部顧問)、高砂市長の登幸人氏(東播支部顧問)、衆議院議員の松本剛明氏(播磨支部長)、西村康稔氏(明石支部顧問)、岡田康裕氏、元国務大臣の井上喜一氏(東播支部顧問)、元文部科学大臣の渡海紀三朗氏(東播支部顧問)はじめ、今日庵老分の加賀美郷氏、淡交会理事の大谷宗裕氏など多数の来賓をはじめ、近畿三地区内外より総勢2700名の同門社中が参加しました。


● 記念茶会(於 兵庫県加古川総合庁舎、加古川プラザホテル)
大会期間中、記念茶会が開催され、濃茶席(伊藤宗勝支部長担当)、薄茶席二席(西播磨支部担当、青年部近畿第三ブロック・東播支部学校茶道連絡協議会担当)が設けられ、参加者は各席の趣向を楽しみました。
【濃茶席】(伊藤宗勝支部長担当)


【薄茶席】(西播磨支部担当)


【薄茶席】(青年部近畿第三ブロック・東播支部学校茶道連絡協議会担当)


  学校茶道の参加校は、下東条小学校、中番小学校、山手中学校、浜の宮中学校、加古川南高等学校、兵庫大学、園田女子大学の皆さん。


● 会議・つどい
  16日午後1時から「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が行われ、2大会分の参加者約350名が参集しました。


準教授・茶名拝受者代表「謝辞」
東播支部 中田理恵さん
新入会員代表「誓いの言葉」
同支部 松本由紀さん

  宗家方はつどいに続いて「正副支部長・幹事長会議」に出席され、家元は役員方に感謝の言葉を伝えられました。


千 万紀子さん 伊住公一朗氏


● 大会式典(於:加古川市民会館)
  同日午後2時30分より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられました。


  第二部「式典」では、大会会長の樽谷清孝近畿第三地区長から主催者代表の挨拶、第48回大会会長の武田隆男近畿第一地区長、大会委員長の伊藤勝之東播支部支部長、小牧誠一郎宮津支部支部長から挨拶がありました。続いて、角南忠昭参事から発表された大会決議に基づき樽谷地区長より兵庫県、加古川市、高砂市の文化振興のために金一封が贈呈されました。

樽谷地区長 武田地区長

伊藤支部長 小牧支部長

大会決議の発表 金一封を贈呈

  続いて、家元が「先人がしっかりとお守りくださった場所があるからこそ、今このつどいがあるのです。そのことをご確認いただき、宮津から東播へ、そして来年の記念すべき50回目の和歌山での地区大会に向けて心をひとつにしていただきますようお願いいたします」と挨拶され、来賓を代表して井戸敏三知事、樽本庄一加古川市長が祝辞を述べられました。

家元挨拶

井戸知事 樽本市長

  家元夫人の挨拶の後、第三部「表彰会」では功労者表彰が行われ、家元より各賞を授与。また地区長表彰として、武田隆男、原田収、樽谷清孝の各地区長より受賞者の代表にそれぞれ表彰状が手渡され、会場は拍手に包まれました。

家元夫人より挨拶

表彰会

地区長表彰

  第四部「特別講演」で家元は、「茶人がその土地のお茶を楽しむことで、その地域には新しい文化や工芸が生まれてきます。皆さん方には茶人として育ってきた場所に長い間受け継がれてきた茶風をもって、地元に根づいたお茶を楽しんでいただきたいと思います」と語りかけられました。



● 懇親会(於:加古川プラザホテル)
  冒頭、舞囃子「高砂」が披露された後、樽谷清孝地区長、家元の挨拶と続き、来賓を代表して、高砂市長の登幸人氏が乾杯の発声。家元は、各席を回り記念撮影に応じられるなど参加者と和やかに懇談されました。
  閉会に際し、西中亮二東播支部副支部長の中締め挨拶があり、名残を惜しみつつ懇親会はお披きとなりました。

舞囃子「高砂」 樽谷地区長

家元より挨拶 登市長による乾杯の発声

西中副支部長より中締めの挨拶


● 青年部懇親会(於:加古川プラザホテル)
  懇親会と並行して、近畿第三ブロック主催の青年部懇親会が催されました。近畿第一ブロック、近畿第二ブロック、学生の参加もあり、総勢100名が交流を深めました。

家元より挨拶 松本剛明播磨支部長より乾杯の発声