坐忘斎宗匠第十六代御家元継承記念 |
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第42回近畿地区大会 |
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「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに |
第42回近畿地区大会(小谷隆一近畿第一地区地区長、上山善紀近畿第二地区地区長、鬼塚喜八郎近畿第三地区長)が、千 宗室家元夫妻を迎え、10月16〜17日、奈良市において開催されました(主管・奈良支部、松久保秀胤支部長)。 |
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大会式典 |
大会には、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕氏、同理事・納屋宗人氏、来賓に奈良県知事・柿本善也氏(奈良支部顧問)、奈良市長・大川靖則氏はじめ多数列席され、地区・支部内外の同門社中約2900人が参加しました。 2日間の大会日程は、なら100年会館と三井ガーデンホテル奈良を会場として、16、17日に記念茶会、17日に会議、つどい、大会式典、懇親会が行われ、参加者は、古都・奈良の地で和みの一碗を喫するとともに、地域社会に茶道の良さを広くアピールしました。 |
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会場屋上の「いこいの席」より奈良市を展望 | 式典会場のなら100年会館 |
● 記念茶会 |
秋晴れとなった16、17日の両日、様々な趣向が凝らされた茶席が設けられました。 茶席の担当者は、会員皆で協力し、来席者へ心を込めてもてなしました。 |
三井ガーデンホテルに2席。 |
・ 濃茶席(支部長席) ・ 薄茶席(奈良支部席) |
なら100年会館前に1席。 |
・ 野点席(担当:青年部・学校茶道合同席) 〈青年部〉青垣、明日香、春日野、佐保姫、飛火野、平城山、まほろば、山の辺青年部 〈学校茶道参加校〉エンゼル幼稚園、葛カトリック幼稚園、奈良教育大学茶道部、大阪府立大学茶道部、奈良日本語センター |
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薬師寺伝来の道具などで取り合わされた濃茶席 |
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松久保秀胤支部長による真台子でのお点前 | 濃茶席 |
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南都八景の一つ南圓堂を模した薄茶席 | 薄茶席 |
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薄茶席(お点前は大学茶道部員、 半東は青年部会員) |
好評だった幼稚園児によるお運び |
● 会議・つどい |
17日正午より開催された正副支部長・幹事長会議では、本大会の概要や本年度活動報告などを審議。準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいで、家元は、「淡交会という組織をいかすのは皆さん一人ひとりです。それぞれの立場にふさわしい茶人になるよう、この道の修行を続けてください」と、語りかけられ、会員はさらなる修道を誓いました。 |
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● 大会式典 |
17日午後2時より式典を挙行。 家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休居士、歴代宗匠に奉告されるとともに、擔泉斎伊住宗晃宗匠の霊位に一碗を捧げられ、参加者は心一つに合掌しました。 |
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お茶湯の儀 |
式典の冒頭、家元より新しく就任された鬼塚喜八郎・近畿第三地区長に委嘱書を交付。 また、発表された大会決議に基づき、奈良県、奈良市青少年活動振興基金として金一封が贈呈されました。 家元は、来賓への感謝の言葉と担当の地区・支部の役員と会員を労いながら、「大勢の先達のご努力により、私も皆さんもこうしていられます。皆さん方は共に達者を喜び、いたわりあい茶の縁を深めてください」と挨拶されました。 |
続いて、柿本知事、市長代理で奈良市助役・吉田豊彦氏より祝辞。さらに、容子家元夫人の挨拶、功労者表彰、家元の記念講演が行われました。 |
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容子家元夫人の挨拶 | 功労者表彰 |
記念講演は、家元が地区内会員より寄せられた質問に家元が回答される形で進行。家元は、点前手続の意義や修道への心構えなどの質問に対して、一つひとつに丁寧に答えられ、参加者はメモを執りながら熱心に聴講しました。 |
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家元による記念講演 |
● 懇親会 |
家元は、開会前に参加支部ごとに記念撮影に応じられました。午後5時半から、懇親会と、引き続いてお家元を囲む会が催され、家元は、支部会員らと和やかに歓談されました。 |
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樫根義隆奈良支部副支部長より乾杯のご発声 | 会員らと歓談される家元 |