第41回近畿地区大会
 
千 宗之若宗匠夫妻、伊住宗晃宗匠を迎え盛大に
商都・大阪に約4300人が集う


会場のリーガロイヤルホテル 隣接する大阪国際会議場

  6月21・22日、社団法人茶道裏千家淡交会第41回近畿地区大会が、大阪北支部(支部長:上山善紀近畿第一地区地区長)の主管により、大阪市で開催。
  千 宗之若宗匠夫妻、伊住宗晃宗匠がご臨席、塩月宗芯師、衆議院議員の中馬弘毅氏令夫人、同・左藤 章氏令夫人、薬師寺管長の松久保秀胤師、今日庵老分の堀部公允氏はじめ多数の来賓が列席、近畿一円3地区内の淡交会会員ら約4300人が参加。大会は、大阪市北区中之島にあるリーガロイヤルホテルならびに大阪国際会議場を会場とし、21日につどい、会議、大会記念式典、懇親会が、また21・22日の2日間にわたり記念茶会が催されました。
  利休居士をはじめ多数の文化人を輩出してきた商都・大阪。豊かに育まれてきた文化と活気あるエネルギーが融合されたように、茶の懐の深さと洗練さが際だった大会となりました。


《大会記念式典にて》

若宗匠によるお茶湯の儀 大阪府・大阪市青少年活動振興基金に金一封


千 容子若宗匠夫人ご挨拶 講演後、智鳥保育園園児から
花束を受ける若宗匠
伊住宗匠ご挨拶


功労者表彰 式典終了は淡交会の歌を全員で斉唱
(壇上は大阪府立清水谷高等学校コーラス部)





●大会記念式典
  21日午後2時半より挙行。若宗匠がお茶湯の儀を厳修され、利休居士に捧げられた一碗に、参加者は心を一つに合掌しました。上山地区長挨拶の後、直前の正副支部長・幹事長会議で承認された大会決議を淡交会理事の大林剛郎氏(大阪北支部副支部長)より発表。それに基づいて青少年活動振興基金として大阪府、大阪市へ金一封が贈呈され、大阪府・大阪市より感謝状を授与。
  「宗家とのつどい」では、千 容子若宗匠夫人、伊住宗匠がご挨拶。大会関係者を労われるとともに大会の盛会を祝われ、会員らは宗家との一体感を新たにしました。続いて、淡交会会員の功労者表彰、若宗匠の特別講演が行われました。

  夕刻より、催された懇親会。
衆議院議員の左藤 章氏、同・松本剛明氏、今日庵老分の湯淺暉久氏、大阪市長の磯村隆文氏令夫人らが駆けつけられ、若宗匠夫妻、伊住宗匠を囲んで、和やかに進みました。
  別会場での青年部懇親会は、さらに歓声にあふれ盛会でした。




●記念茶会
  近畿第二地区の主管支部による濃茶席と、近畿第一、第三地区の支部による薄茶席2席、および香煎席。濃茶席は澤庵和尚筆「竹蜜不妨流水過」の軸が掛けられ円窓の点前座で格調高く、薄茶席の一つは苔むした蹲踞の風情も涼しげに点茶盤で。もう一席は明石の浦のイメージで、波音が流れる中舟形の上でお点前が進められました。近畿は宗家の“ひざ下”の面目躍如、茶席の趣はそれぞれに秀逸で、味わい深い一服を楽しませました。
  濃茶席(大阪北支部担当)
  薄茶席(京都北支部担当)
  薄茶席(明石支部担当)
  香煎席(大阪北支部学校茶道連絡協議会担当)
  参加校は、観光アンドガイド専門学校、関西女子短期大学、大阪産業大学、四天王寺国際仏教大学、大阪工業大学、関西外国語大学、帝塚山大学:順不同。


大阪北支部担当の濃茶席

濃茶席に宗家を迎え、大林剛郎理事の点前でおもてなし

京都北支部担当の薄茶席は点茶盤で

明石支部担当の薄茶席は舟形の点前座で

香煎席はきびきびとしたおもてなし