第42回関東地区大会
―湘南の地で開催―



  10月2・3日、神奈川県平塚市・大磯町において、千 宗室家元が出席され、第42回関東地区大会(上野 孝関東第三地区地区長、森田 均関東第二地区地区長)が開催されました(主管・湘南支部 河野洋平名誉支部長、松本兼吉支部長)。
  衆議院議員の甘利 明氏(相模支部副支部長)、河野太郎氏(湘南支部副支部長)、小宮山泰子氏(埼玉県西武支部副支部長)、浅尾慶一郎氏(鎌倉支部顧問)、小泉進次郎氏、神奈川県知事の松沢成文氏(関東第三地区顧問)、平塚市長の大蔵律子氏、藤沢市長の海老根靖典氏、茅ヶ崎市副市長の小澤幸夫氏、淡交会理事の大谷宗裕氏、はじめ多数の来賓、関東第二・第三地区をはじめ全国より2,000人を超える同門社中が参加しました。


●会議・つどい
  2日11時半より、平塚プレジールにおいて準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいと正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)が開催されました。
  「つどい」には、関東第二、第三地区内で新しく準教授・茶名の資格取得者、ならびに新入会員となった386名が出席。冒頭挨拶をされた家元は、「誰かが手を差し延べてくれる、背中を押してくれることを期待するのではなく、まず自分で何かをしてみよう、自分で考えようという気持ちがあってこそ、一日一日の新しい出会いが心に染み込んで行くのです」と修道の心構えを示されました。
  続いて、準教授・茶名拝受者を代表して湘南支部 石井宗智さんが謝辞を、新入会員代表の同支部 菅原智子さんが誓いの言葉を述べました。


準教授・茶名拝受者代表謝辞 新入会員代表誓いの言葉

  また、「会議」には、両地区内の正副支部長・幹事長が参集。家元より挨拶がありました。



●大会式典


  つどい・会議に引き続き、14時よりひらつかアリーナにおいて大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。


  第二部「式典」では、主催者を代表して上野孝関東第三地区長(鎌倉支部支部長)の歓迎の挨拶に続き、松本兼吉 湘南支部支部長が挨拶。野澤隆幸淡交会特別参事(川崎支部顧問)より発表された大会決議に基づいて、神奈川県、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市にそれぞれ金一封が贈呈されました。

上野地区長挨拶 松本支部長挨拶

  家元は挨拶で、“一期一会”の心について、「地区大会に一歩ずつ進んできた皆さんの一日一日がすなわち一期一会。人間は、朝目覚めるとともに生まれ、夜寝るときに死ぬものであり、毎日それを繰り返していると考えれば、どのような日にも素直に向き合えるのではないでしょうか」と話されました。
  続いて来賓を代表して河野洋平前衆議院議長、松沢成文神奈川県知事、大蔵律子平塚市長、甘利明衆議院議員より祝辞が述べられました。

河野前議長祝辞 次期主管支部支部長挨拶

  第三部「功労者表彰」では、家元より各賞が授与されました。


  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、自己中心的になりがちな人間の心理について言及され「自分が少しだけ得をしたということは、その分誰かが損をしているということを思いやることが大切。まず、人間はたくさんのエゴをもつ存在であるということを認識することから始めては如何でしょうか。それが、同門社中の絆をより深めることにつながるのだと思います」と語りかけられました。



●懇親会
  18時からは、大磯プリンスホテルに会場を移し、懇親会が催されました。
  上野孝地区長、家元の挨拶の後、森田均関東第二地区地区長による乾杯と続きました。家元は各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員と懇談されました。



●記念茶会
  翌3日の記念茶会は、同ホテルに濃茶席(湘南支部担当)、薄茶席(学校茶道連絡協議会、青年部担当)の3席が懸けられました。
  家元は、各席の趣向をゆっくりと味わわれ、担当の支部役員会員にねぎらいの言葉をかけられました。

◇濃茶席(湘南支部担当)




◇薄茶席(学校茶道連絡協議会担当)



  学校茶道の参加校は、おおとり保育園、小田原高等学校、公文国際学園、寒川高等学校、高浜高等学校、二宮高等学校、平塚商業高等学校、藤沢高等学校、藤沢総合高等学校、舞岡高等学校、聖園女学院高等学校、上智短期大学の皆さん。点前・お運びなどに大活躍でした。


◇立礼席(青年部担当)