第40回関東地区大会
爽秋のなか細やかなおもてなし





  9月28・29日、神奈川県相模原市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第40回関東地区大会(上野豊関東第三地区地区長、高野孫左ヱ門関東第二地区地区長)が開催されました(主管・相模支部、永保固紀支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、元文部大臣で参議院議員の中曽根弘文氏(関東第二地区副地区長)、衆議院議員の河野太郎氏(湘南支部副支部長)、赤間二郎氏、相模原市長の加山俊夫氏(相模支部顧問)はじめ多数の来賓、関東第二・第三地区をはじめ全国より1,800人を超える同門社中が参加しました。


●つどい・会議
  28日正午より、小田急ホテルセンチュリー相模大野において、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいが、また同時刻、隣の会場では正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)が開催され、宗家方はご到着後、早速各会場に出席されました。


●大会式典
  つどい・会議に引き続き、大会式典は午後4時より、グリーンホール相模大野において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、参加者も静かに合掌しました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し、上野孝地区長代理(鎌倉支部支部長)より歓迎の挨拶に続き、永保固紀支部長が挨拶。発表された大会決議に基づいて、神奈川県と相模原市・厚木市・座間市・大和市にそれぞれ金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「地区大会はそれぞれの風土に合うようお茶がどのように育まれてきたかに触れられる場です。相模で彩られたお茶を、共にゆったりと味わいましょう」と話されました。
  来賓を代表して、松沢成文神奈川県知事(代理)、中曽根弘文参議院議員、河野太郎衆議院議員、小林常良厚木市長が祝辞。
  第三部「功労者表彰」では、千 容子家元夫人より挨拶の後、家元より各賞が授与されました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「点前をする時には、常に一度きりであるという覚悟を持たなければ惰性に流れる」と話し始められ、「座礼」を考案された経緯や茶人の気配りなどについて語りかけられました。


お茶湯の儀 永保支部長挨拶


祝辞(中曽根議員、河野議員、小林市長)


式典で挨拶される家元夫人 功労者表彰


講演される家元


●懇親会
  式典の熱気冷めやらぬまま、午後5時半からは、小田急ホテルセンチュリー相模大野に会場を移し、懇親会が催されました。加山俊夫相模原市長が来賓を代表して挨拶された後、高野孫左ヱ門関東第二地区地区長より乾杯の発声。家元は各席を回られ写真撮影に応じられるなど和やかに進行しました。


高野地区長より乾杯 相模支部会員と懇談


●記念茶会
  翌29日の記念茶会の茶席は、ホテルザ・エルシィ町田に濃茶席(相模支部担当)、薄茶席(学校茶道連絡協議会担当)、薄茶席(青年部担当)の3席が懸けられました。
  家元夫妻は、各席の趣向をゆっくりと味わわれ、担当の支部役員会員にねぎらいの言葉をかけられました。


濃茶席:天佑紹杲筆「心心無別心」が掛けられ引き締まったお席


薄茶席:玄妙斎好 日月棚で


学校茶道席:地域の特色を生かした取り合わせに説明も堂々と


  学校茶道の参加校は、東洋英和女学院大学、青山学院大学、都立山崎高等学校、都立町田高等学校、県立大和東高等学校、県立弥栄東高等学校、県立弥栄西高等学校、県立相模原高等学校、県立相模大野高等学校、県立上溝南高等学校、県立上溝高等学校、県立伊志田高等学校、県立生田東高等学校、市立町田第一小学校、大野文化幼稚園の皆さんが茶席の点前・お運びなどに大活躍でした。