第38回関東地区大会
湧水と風光を愛で、清々しく




濃茶席本席床 待合床


  第38回関東地区大会(関東第三地区・上野 豊地区長、関東第二地区・高野孫左ヱ門地区長)が、千 宗室家元が出席され、10月7・8日、静岡県三島市において開催されました(主管・東静支部、小池政臣支部長)。
  淡交会顧問の塩月宗芯師、理事の納屋宗人氏、静岡県知事の石川嘉延氏、衆議院議員の斉藤斗志二氏、参議院議員の坂本由紀子氏はじめ多数の来賓、地区内外より約1800人の同門社中が参加しました。

●大会日程
  7日、三島市民文化会館において、正午より準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、午後0時30分より正副支部長・幹事長会議、2時より大会式典。5時30分からは会場をみしまプラザホテルに移して懇親会。さらに、両日にわたり記念茶会が催されたほか、8日午前には三嶋大社において献茶式が行われました。
  開催地の三島市は、東海道の宿場町として栄えた流通の要衝であり、また市街地を富士の湧水が潤しており、豊かな風光をごちそうに清々しく参加者を迎えました。
  家元は、まず「つどい」に出席され会員を励まされた後、「会議」へ。地区内支部役員に対して、よりよい淡交会づくりのため"人の縁"の大切さを語られました。

準教授・茶名拝受者より謝辞 会議で挨拶される家元





●大会式典




  大会式典は、家元のお茶湯の儀で開幕。利休居士画像に捧げられた一碗に、場内心一つに合掌しました。
  上野 孝地区長代理の挨拶に続き、三島市長でもある小池支部長より歓迎の挨拶。続いて大会決議が発表され拍手をもって承認。それに基づき静岡県、三島市に寄金が贈呈されました。
  家元は「文化が自然に生じ人々の心にしっかりと根づいたこの土地の豊かさを広く伝えてほしい」とご挨拶。
  来賓祝辞の後、小泉純一郎首相(横須賀支部顧問)、河野洋平衆議院議長(湘南支部名誉支部長・小田原支部支部長)の祝電が披露され、続いて功労者表彰、特別講演。
  家元は、三世代が同居するお茶の世界のよさを語られ、さらに「日によって異なる温度や湿度を感じることで、お茶が生き生きするだけでなく、その場に臨む皆が生き生きとなるのです」と結ばれました。


●懇親会
  式典後、みしまプラザホテルにおいて懇親会。4会場での宴となりましたが、家元は各席を回られ、記念撮影に応じられるなど、和やかに進められました。

挨拶される高野地区長





●記念茶会
  東レ総合研修センターにおいて、濃茶席(支部担当)と薄茶席二席(青年部・学校茶道担当)が設けられました。白隠禅師の掛物や三嶋暦版木の結界など、三島ゆかりの取り合わせで和やかにもてなされました。

三島暦を結界と腰張に用いた支部担当席


青年部担当席は点茶盤で 学校茶道担当席は和親棚で


  なお、学校茶道の参加校は、日本大学国際関係学部、県立小山高等学校、県立御殿場南高等学校、県立三島南高等学校、県立三島北高等学校、日大三島高等学校、沼津中央高等学校、加藤学園高等学校、熱海市立多賀中学校、暁秀初等学校、寿光幼稚園、楽生保育園、静岡医療センター附属静岡看護学校、SBS学苑、のみなさん。

  家元は、8日午前、三嶋大社献茶式を終えられた後、各席を廻られ、一碗を喫されました