第36回北陸・信越地区大会 |
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大会スローガン「一碗で感謝・合掌・仕え合い」のもと 「万葉の里で広がるなごみの輪」をテーマに、桜花咲きそろう高岡市において開催 |
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平成16年度最初の地区大会である第36回北陸・信越地区大会(北陸地区・嵯峨逸平地区長、信越地区・下条進一郎地区長)が、千 宗室家元夫妻出席のもと、4月9・10日、富山県高岡市において開催されました(主管・高岡支部、荒井公夫支部長)。 全国のトップを切る本大会には、淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、来賓に高岡市長の佐藤孝志氏(淡交会高岡支部顧問)はじめ多数が列席、また地区・支部内の役員、地区内より同門社中約3000人が参加しました。 大会日程は、9日12時半よりホテルニューオータニ高岡において、正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、14時より高岡市民会館において大会式典、17時半よりホテルニューオータニ高岡にて懇親会。 翌10日は10時より瑞龍寺献茶式。さらに、両日にわたり記念茶会が催されました。 |
●会議、つどい 正副支部長・幹事長会議(学校茶道連絡協議会委員長・青年部部長含む)では、地区大会の最終確認や地区内の活動報告等が協議。 また、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいでは、それぞれの許状・資格を受けた地区内支部会員へ、家元が修道への指針を示されました。 |
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つどいで謝辞を受けられる家元 |
●大会式典 |
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お茶湯の儀 |
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嵯峨地区長より高岡市長に基金贈呈 | 講演される家元 |
高岡市民会館において、14時より大会式典を挙行。参加者多数のため、高岡支部会員は第二会場高岡テクノドームでの参加となりました。 家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休居士、歴代宗匠に奉告。 式典では、嵯峨地区長、荒井支部長より歓迎の挨拶の後、大会決議が発表され、本大会を記念し社会福祉活動のため高岡市に金一封が贈呈されました。 家元は、「20数年ぶりの高岡で、瑞龍寺献茶式をはじめ得がたい機会を得ることができました。今、本当の意味での人間関係が築きにくくなっている状況にあって、茶道の世界では、三世代住宅のような場をつくり上げ、それを通じて少しでも地域社会の役に立つようにと念願しています。会員の皆様方には、この大会を機に、不易流行にならい自分が何を学ぶべきかを見つけていってほしい」と挨拶されました。 さらに、千 容子家元夫人より挨拶、功労者表彰に続いて、特別講演が行われました。講演は、地区内支部会員より寄せられた質問に家元が回答される形で進行。家元は、扇子や躙り口の意味、点前手続、道具の取り合わせなど、さまざまな質問について丁寧に答えられ、参加者も熱心に聴き入っていました。 |
●懇親会 17時半より、ホテルニューオータニ高岡において懇親会が催されました。家元を囲み和やかに、また、家元は、各テーブルを順に回られて、記念写真の撮影に応じられました。 |
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下条地区長より乾杯の発声 | 各テーブルは家元を囲んで和やかに |
●記念茶会 2日間にわたる茶席は、濃茶席(高岡支部席)が国宝高岡山瑞龍寺に、また薄茶席が高岡テクノドームにおいて2席(高岡支部席、学校茶道・青年部席)設けられたほか、9日にはホテルニューオータニ高岡に薄茶席(又新会席)が懸けられました。 万葉歌人・大伴家持が越中国守として在任した高岡の風土と香りを設いに込めて、各席とも和やかにもてなされました。 |
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高岡支部席(於:高岡山瑞龍寺) |
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又新会席(於:ホテルニューオータニ高岡) | 高岡支部席(於:高岡テクノドーム) |
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学校茶道・青年部席(於:高岡テクノドーム) | 学校茶道の可愛いお出迎え |
学校茶道の参加校は、県立高岡高校、県立高岡南高校、県立富山南高校、市立高陵中学校、商船高等専門学校、白藤幼稚園、高岡第一幼稚園のみなさん。 |
●瑞龍寺献茶式 10日10時より、市内関本町にある瑞龍寺において献茶式。同寺は、高岡の開祖・前田利長公の菩提寺で1663年に造営され、山門、仏殿、法堂が国宝に指定されている名刹。 家元は法堂において、献茶式を厳修。大会参加者の代表約350人が参列し、家元が点じられた濃茶・薄茶2碗に、合掌の心を重ねました。 |
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家元による献茶の儀 |
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また、高岡支部担当の濃茶席は、大茶堂(重要文化財)に設けられており、参席者らは古刹の伽藍を楽しみながら、陽春の茶を味わっていました。 |