第50回北海道地区大会


五稜郭

  6月19・20日、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、函館市において第50回北海道地区大会(坂本眞一地区長・札幌第一支部支部長・参事)が開催されました(主管・函館支部、加藤健太郎支部長)。会場の函館市は北海道の玄関口として、また、日本で最初の国際貿易港として栄え、幕末から明治維新にかけての歴史の舞台となった町で、本年は函館開港150周年にあたります。
  北海道副知事の山本邦彦氏、函館市長の西尾正範氏(函館支部顧問)、在札幌中華人民共和国総領事の胡 勝才氏、淡交会理事の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、北海道地区を中心に各地より約1500名の同門社中が参加しました。

●大会日程
  19日は、函館国際ホテルにて15時30分より「正副支部長・幹事長会議」「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」、17時30分より「懇親会」を開催。そして20日は9時30分より函館市民会館において「大会式典」。また、19・20日の両日にわたり「記念茶会」が催されました。


●香煎席(支部男性会員担当)、五稜郭タワー
  1943年に開業した五稜郭タワーは、函館を象徴する史跡・五稜郭の展望台でその歴史に触れることのできるメモリアルタワーです。五稜郭タワーアトリウムには副支部長方が中心となって、来館者を対象とした香煎席が設けられました。
  函館に到着された宗家方は香煎席に入られた後、五稜郭タワーからの眺めを楽しまれました。



●会議・つどい(於 函館国際ホテル)
  19日15時30分より、「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」、「正副支部長・幹事長会議」が行われ、家元は新たな一歩を踏み出した会員を激励されるとともに、地区大会開催にあたり役員方に感謝の念を伝えられました。

正副支部長・幹事長会議

準教授・茶名拝受者代表 謝辞
函館支部 岩尾宗初さん
新入会員代表 誓いの言葉
同支部 鈴木保子さん


●懇親会
  17時30分からは函館国際ホテルにて懇親会が催されました。坂本眞一地区長、加藤健太郎支部長、家元の挨拶の後、来賓を代表して西尾正範市長からの祝辞、胡 勝才総領事による乾杯と続きました。家元は各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員と懇談されました。

坂本地区長より挨拶 胡総領事より乾杯の発声




●青年部懇親会
  また、懇親会に続いて青年部北海道ブロック(辨野宗博ブロック長)主催の「青年部懇親会」が開催。函館教育大学の学生も参加し和やかに交流を深めました。






●大会式典
  大会式典は20日9時30分から函館市民会館において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。



  第二部「式典」では、主催者を代表して坂本地区長の挨拶、加藤支部長からの歓迎の挨拶に続き、発表された大会決議にもとづき、函館市青少年芸術教育奨励基金として金一封が贈呈されました。
  その後家元の挨拶につづいて、山本副知事、西尾市長より来賓祝辞。

加藤支部長挨拶 家元挨拶

  第三部「表彰会」では、家元夫人の挨拶の後、家元より各賞が授与され、会場は拍手に包まれました。

家元夫人挨拶

  第四部「特別講演」は家元が登壇。家元は「基本」の大切さについて話され、「基本をしっかり身につけた手本となる人はまわりにたくさんいて、そういう方から学ぶことは多くあります。基本を学び身につけるためには、自分で自分を顧みて自分はまだまだ基本が足りていないと自覚することが大切です」と語りかけられました。


●記念茶会
  会場の花びしホテルには函館支部担当の濃茶席、青年部・学校茶道担当の薄茶席が設けられ、参加者は函館開港150周年を記念した各席で一碗を楽しみました。

  【濃茶席】支部担当

  【薄茶席】青年部・学校茶道担当

  学校茶道の参加校は、北海道教育大学、函館病院付属看護学校、函館市立高等学校、稜北高等学校、中部高等学校、清尚高等学校、北海道大野農業高等学校の皆さん。