第47回北海道地区大会
初秋の爽やかさのもと一碗に集う



無限碑お詣り 無限庵席床:淡々斎筆懐紙古歌


  9月8・9日、北海道札幌市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第47回北海道地区大会(坂本眞一地区長)が開催されました(主管・札幌第三支部、吉野次郎支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、島津修久氏(鹿児島支部支部長)、淡交会顧問の恩村雄太氏、北海道副知事の嵐田 昇氏、衆議院議員の石崎 岳氏(主管札幌第三支部顧問)北海道教育長の吉田洋一氏、中国総領事の齋 江氏、北海道日本ハムファイターズ代表取締役社長の藤井純一氏はじめ多数の来賓、北海道地区をはじめ各地より2400人を超える同門社中が参加しました。





●記念茶会
  茶席は、北海道茶道会館に名誉師範席と支部担当の濃茶席・香煎席、厚生年金会館に薄茶席、丸井今井に学校茶道・青年部席が設けられました。
  8日午後に札幌入りされた家元夫妻は、早速茶席廻りへ。各席の趣向を楽しまれながら、一碗を喫されました。

  濃茶席


名誉師範席:親子三代でのおもてなし   香煎席


  薄茶席


 学校茶道・青年部席                     数茶碗は日本ハムファイターズのマークをあしらって


  学校茶道の参加校は、文教大学、北星大学、北海学園大学、武蔵女子短期大学、東海大学第四高等学校ならびに中学部の学生のみなさん。





●会議・つどい
  その後、札幌グランドホテルにおいて開催された正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいに出席されました。

つどいで家元挨拶


会議で挨拶される家元夫人


  午後5時30分からは、札幌グランドホテルにおいて懇親会が催されました。参事で札幌第二支部支部長の梶山義夫副地区長による乾杯の後、家元は各席を回り会員らと和やかに懇談され、石崎 岳氏による中締めの挨拶で懇親会は締めくくられました。

和やかに開宴 石崎氏より挨拶





●大会式典
  翌9日の大会式典は午前9時30分より、厚生年金会館において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告されご遺徳を偲ばれるとともに、7月に逝去された北川日出治名誉地区長はじめ物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を合わせました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し、坂本眞一北海道地区長、吉野次郎札幌第三支部支部長より歓迎と御礼の挨拶。続いて発表された大会決議に基づき、札幌市地域福祉振興基金に金一封が贈呈されました。
  家元は、祖父・淡々斎宗匠の思い出を話されながら、「文化は癒しの力を持っています。皆さん方が、自分に厳しく茶道精神を見つめ直しさらに修道されれば、今以上に癒しの力をもつことでしょう」と挨拶されました。
  続いて、北海道副知事の嵐田 昇氏、札幌市収入役の牧野勝幸氏より祝辞。
  第三部「表彰会」では、千 容子家元夫人よりご挨拶。
  功労者表彰に先立って、北海道茶道会館の運営に多大な貢献をされた故駒野宗美氏へ感謝状贈呈があり、家元よりご子息の幸一氏が受けられました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「有難いという思いが感謝の気持ちにつながる」とし、その街ならではのもてなしについて様々な示唆に富んだお話を展開、参加者たちも熱心に聴き入りました。

お茶湯の儀


寄付金贈呈 家元挨拶


挨拶される家元夫人 駒野氏へ感謝状贈呈