第45回北海道地区大会
大会スローガン「一碗で感謝・合掌・仕え合い」のもと2600人が参集
初秋の爽やかさに互いを思いあう心を添えて






  第45回北海道地区大会(北川日出治地区長)が、千 宗室家元夫妻出席のもと、9月10〜12日、札幌市において開催されました(主管・札幌第二支部、今日庵老分の中野友雄支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、北海道知事の高橋はるみ氏、札幌市副市長の小澤正明氏、衆議院議員の町村信孝氏(札幌支部連合会顧問)、同・今津 寛氏(旭川支部顧問)、在札幌の外国領事館関係者、今日庵老分で淡交会理事の大林剛郎氏、淡交会顧問の恩村雄太氏、ほか多数の来賓が列席、また同門社中約2600人が参加。
今大会直前に台風の猛威に見舞われた北海道ですが、一過の爽やかな陽光のもと、参加者らは共に集う喜びを分かち合い、主管支部会員を労う心温かな大会となりました。
  大会は、10日、札幌グランドホテルにおいて15時30分より準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、16時より正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表を含む)、17時半より懇親会が行われ、翌11日9時30分より大会式典、また、記念茶会は3日間にわたり5席が懸けられました。





●記念茶会
  茶席は、北海道茶道会館に名誉師範席(招待者)、濃茶席、香煎席、北海道厚生年金会館に薄茶席、さらに学校茶道・青年部席が丸井今井大通館に設けられました。

  ≪茶道会館≫
名誉師範席(無限庵立礼席) 濃茶席(嘉祥軒)


中庭のテントのもとに香煎席 香煎席のお菓子


  ≪北海道厚生年金会館≫
薄茶席:広間に点前座を設えて


  ≪丸井今井大通館≫
学校茶道・青年部席:和親棚で堂々のお点前


  学校茶道の参加校は、札幌南高等学校、札幌旭丘高等学校、札幌月寒高等学校、札幌新川高等学校、北海道教育大学札幌校、北海道工業大学の生徒・学生たちが、「平和と希望」をテーマに、青年部会員と力を合わせて一所懸命のおもてなしでした。


●つどい、会議
つどいで準教授拝受者より謝辞 会議で挨拶される家元夫人


●懇親会
  夕刻より催された懇親会では、開宴後、家元が各テーブルを順に廻られ記念撮影に応じられるなど終始和やかに進行。また、家元は主管支部会員らが集う第二会場で会員らの労苦を労われました。

大会の成功を祈念して乾杯 家元を囲んでの記念撮影





●大会式典
お茶湯の儀


高橋知事より祝辞 功労者を表彰される家元


式典の幕間に「淡交会の歌」を合唱


  大会式典は11日9時30分より厚生年金会館ホールにて挙行。
  家元が「お茶湯の儀」を厳修され、参加者は心一つに合掌、場内は静けさに包まれました。
来賓紹介に続いて参加者を支部ごとに紹介し、拍手とともに盛り上がり。北川地区長、中野支部長より歓迎の挨拶の後、大会決議が発表、それに基づいて大会の名において札幌市奨学基金に金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「それぞれの地域には特色があります。まだ隠された生活や歴史に埋もれている文化的な面に目を向けていただきたい。そして、特色を生かした北海道の茶道を大いに進化させ、そのよさを少しでも伝えていってほしい」と語られました。
  高橋知事、小澤副市長、町村氏より祝辞。功労者表彰に続いて、家元による特別講演が、地区内支部会員よりの一問一答形式で行われ、家元はご自身の経験も交えながら丁寧に答えられました。


講演される家元