第38回中国地区大会
 
国際平和文化都市・広島から平和の一碗を発信


  若葉を渡る風爽やかな4月12・13日、社団法人茶道裏千家淡交会第38回中国地区大会が、広島第一支部(篠原康次郎支部長)の主管により、広島市で開催されました。
  宗家より千 宗之若宗匠、伊住宗晃宗匠が列席、来賓には文部科学副大臣の岸田文雄氏、広島県知事の藤田雄山氏、広島市長の秋葉忠利氏、多数の国会議員方が出席。中国地区内の淡交会会員ら約3500人の参加者は、2日間にわたり、記念茶会、懇親会、大会式典に臨みました。
  13日午前9時半から挙行された大会式典では、若宗匠がお茶湯の儀を厳修。利休居士に捧げられた一碗に、参加者は心を一つに合掌、厳粛な祈りの雰囲気に包まれました。また、大会決議において茶道への精進を誓ったほか、世界文化遺産・厳島神社の高潮対策として義援金を贈呈。続いて、功労者表彰、若宗匠の特別講演が行われました。

  メイン会場となった広島国際会議場は、国際平和都市・広島のシンボルである平和記念公園の南端、広島平和記念資料館と並んで位置しており、一碗のもとに集まった淡交会会員から発せられた平和のメッセージは、広く世界へ向けて発信された意義深い大会となりました。


千 宗之若宗匠によるお茶湯の儀 大会式典で藤田雄山広島県知事の祝辞

講演される若宗匠 大会式典会場

格調高い取り合わせの濃茶席 厳島神社の社殿をイメージした立礼席


●記念茶会
  国際会議場内の各ホールでの4席。それぞれに城郭や厳島神社をイメージし、壁や竹林、蹲踞などを工夫した設いは変化に富み、道具の取り合わせとともに楽しませました。

濃茶席:広島第二支部担当
薄茶席2席:竹原支部、東広島支部担当
立礼席:青年部中部中国ブロック・広島第一・第二支部学校茶道連絡協議会担当
(参加校は、広島大学附属高校、廿日市高校、山陽女子高校、鈴峯高校、鈴峯短期大学、広島女子大学、海田高校、海田西中学校、海田中学校、市工業高校、日赤広島看護大学、比治山女子高校、大野東中学校、文教女子大学、五日市高校、広島大学医学部、基町高校の生徒・学生たち:順不同)


国際会議場のある広島平和記念公園