社団法人茶道裏千家淡交会
第120回全国総会




  11月26日(月)、京都ホテルオークラにおいて社団法人茶道裏千家淡交会第120回全国総会が開催。千 宗室家元が平成25年度・26年度の「家元指導方針」を教示されたほか、各種議案が審議されました。

●理事会・参事会合同会議




  総会に先立ち午後1時15分に開会。千 宗室理事長、千 容子副理事長はじめ淡交会役員約120名が出席されました。会議では議長に選出された家元理事長の進行により議案を審議。全ての議案は満場一致で承認され、第120回全国総会に上程されました。


●全国総会






  午後3時より全国総会が開催され、家元理事長、千 容子副理事長ならびに理事・監事、参事・参事補・特別参事、152支部2支所(委任状提出は13支部)、総勢約420名が出席しました。
  家元夫人が開会を宣言。続いて、議長に坂本眞一氏(札幌第一支部支部長)、副議長に廣田 武氏(三重北支部支部長)、中尾喬一氏(鳥取支部支部長)、議事録署名委員に竹鶴寿夫氏(竹原支部支部長)、絲原コ康氏(島根支部支部長)が選出されました。


(右から)坂本議長、中尾・廣田両副議長


  続いて家元が挨拶に立たれるとともに平成25年度・26年度の家元指導方針を教示され、「今回、淡交会設立の原点に立ち返って、茶の湯を学ぶ人々を中心とした同門一体感の高揚に努めるとともに、より積極的に社中お一人おひとりの淡交会への帰属意識の啓発につなげて行くことを新たに挙げさせていただきました。様々な社会的要因により先行き不安な時代を迎えています。どうぞ、これまで以上に支部・青年部・学校茶道、そしてお数寄者を含めた“四阿(あずまや)”の連携に努められ、相互に心の通い合う運営に当たっていただくことをお願いする次第です」と話されました。


家元挨拶



平成25年度・26年度

家 元 指 導 方 針

  1、  茶の湯に出会う、日本に出会う
    日本を知らない日本人の為の架け橋となろう

  1、  良い先生の育成とそれに伴う良い社中づくり
    思いやりある茶人になることを目指そう

  1、  誇りと情熱
    「教授者」の一人一人が地域社会における茶の湯をより高めるべく、
    自己の修練に励もう

  1、  同門一体感の高揚
    茶の湯を学ぶ人々の一体感を高揚し、社中の帰属意識の啓発につなげよう

  1、  「集いの場」としての淡交会をより豊かに
    支部・青年部・学校茶道、そしてお数寄者を含めた組織の連携と
    円滑な運営に心掛けよう



  続いて木戸崇夫常任理事より宗家・総本部報告。その後、議案審議が行われました。


  ・ 第1号議案 青年部及び学校茶道連絡協議会への資産の寄附に関する件
  ・ 第2号議案 一般社団法人への移行に伴う特別会計及び運営規約の廃止に関する件
  ・ 第3号議案 一般社団法人茶道裏千家淡交会 役員報酬規程案に関する件


  各議案とも、総会要綱に基づいて内容が説明され、満場一致で承認可決。坂本議長より決議事項の確認がなされました。また、理事会で審議され承認可決された諸規程についても報告がありました。続いて永年にわたり総会の議長、副議長を務められた坂本氏、廣田氏、中尾氏に家元から感謝状と記念品が手渡されました。おわりに千 容子副理事長が閉会のことばを述べられ、全国総会が終了しました。


家元から感謝状


家元夫人より閉会のことば


  夕刻からの懇親会は家元の挨拶に続いて、岡野光喜氏(今日庵老分・東京第五西支部支部長)の発声で乾杯。出席者は和やかに親睦を深めました。


家元挨拶 岡野氏による乾杯


  懇親会は森田 均氏(群馬県支部支部長)の中締めでお開きとなりました。


森田氏による中締め





新任幹事長認証式





  同日午前、茶道会館において平成25年度に就任する幹事長87名の認証式が執り行われ、新任幹事長を代表して中川宗代氏(北見支部)に家元から委嘱状が手渡されました。続いて家元が挨拶され、新任幹事長を激励。その後、田原宗雄氏(鹿児島支部)が誓いの言葉を述べました。
  認証式後、出席者は利休御祖堂を参拝。新体制での職務に向け、決意を新たにしました。


委嘱状拝受 誓いの言葉