社団法人茶道裏千家淡交会
第119回全国総会




  2月27日(月)、リーガロイヤルホテル京都において、社団法人茶道裏千家淡交会の第119回全国総会が開催され、一般社団法人移行に関連する議案をはじめ平成23年度事業報告・収支決算報告、平成24年度補正予算案、並びに平成25年度事業計画案・収支予算案等が審議されました。

●理事会・参事会合同会議
  午後1時より淡交会理事会・参事会合同会議が開催され、千 玄室名誉会長、千 宗室理事長、千 容子副理事長はじめ理事・監事・参事・顧問112名が出席しました。開会にあたり、家元理事長を議長に選出。家元、大宗匠が挨拶されました。その後、宗家・総本部報告が行われ、また昨年末の任期満了に伴い新しく就任された参事・参事補・特別参事に委嘱書が交付され、家元よりそれぞれの代表者に手渡されました。議案審議では第119回総会に上程される議案が諮られ、全ての議案は承認可決、総会に引き継がれました。


挨拶される家元理事長 委嘱書交付


●全国総会
  午後2時45分より全国総会が開催され、全国より157支部2支所(委任状提出は8支部)の代表者、理事・監事、参事・参事補・特別参事など総勢約430名が出席しました。
  家元夫人が出席支部数を確認の上開会を宣言。議長に坂本眞一氏(札幌第一支部支部長)、副議長に中尾喬一氏(鳥取支部支部長)、また議事録署名人には鎌田文惠氏(宮城支部支部長)、池上武雄氏(高知支部支部長)が選出されました。


坂本議長(中央)、中尾副議長(左) 挨拶される大宗匠


  開会にあたり挨拶された大宗匠は、「東日本大震災の被災地の復興をお祈りするとともに、被災地へいち早く手を差し伸べられた皆さまの姿に敬意を払います。こういうときこそ一碗の力、伝統文化のよさを内外に広く伝えていかねばなりません」と説かれました。
  家元は、一般社団法人への移行、並びに創立50周年を迎える裏千家学園について話され、「長い時間をかけゆったりと構えてきた日本人の姿があったからこそ様々な生活文化が受け継がれてきたはずです。茶の湯の世界においても、皆さま方お一人おひとりが今預かっているものを次代に受け渡すという気持ちで臨んでいただければと存じます」と語られました。

  続いて、第10回茶道文化賞の発表・授賞式、並びに平成23年度優秀支部・部門別優良支部表彰、学校茶道永年勤続者表彰、特別表彰の表彰式が執り行われました。

  平成23年度記録ビデオが上映された後、関根秀治淡交会副理事長より宗家報告、淡交会総本部報告。続いて議案審議が行われました。上程された議案は以下の通り。
第1号議案一般社団法人へ移行後の理事・監事の選任に関する件
第2号議案一般社団法人への移行に伴う代議員選挙に関する件
第3号議案平成23年度 事業報告に関する件
第4号議案平成23年度 収支決算報告に関する件
第5号議案平成24年度 収支補正予算案に関する件
第6号議案平成25年度 事業計画案に関する件
第7号議案平成25年度 収支予算案に関する件

  各議案とも総会要綱に基づいて内容が説明され、特に第2号議案においては、今秋にも予定されている新法人への移行認可申請にあたり、会員の代表者としての代議員選出のため推薦委員等の選任が提案されました。
  上程された議案は満場一致で承認可決。坂本議長より決議事項の確認がなされました。家元夫人が閉会のことばを述べられ、全国総会は終了しました。


家元夫人より閉会のことば


  総会終了後には懇親会が開催され、家元の挨拶に続いて、原田 収氏(今日庵老分・近畿第二地区地区長、大阪東支部支部長)の発声で乾杯。宗家、役員方や全国からの出席者は和やかに親睦を深め、武田隆男氏(近畿第一地区地区長)の挨拶で中締めとなりました。


原田老分による乾杯 武田地区長による中締め