社団法人茶道裏千家淡交会第103回全国総会 |
理事・参事合同会議 |
〜居心地の良い淡交会を目指して〜 |
淡交会第103回全国総会は、2月24日、京都市のリーガ・ロイヤルホテル京都において開催されました。 |
【理事・参事合同会議】 |
総会に先立ち、午後1時から理事・参事合同会議を開催。最初に、千 宗室名誉会長より、新たに参事に就任された庄司尚史氏(境港支部支部長)に委嘱書が授与されました。その後、千 容子副理事長を議長に選出。上程された議案を審議、満場一致で承認可決され、続く総会へ引き継がれました。 会議の冒頭、挨拶された家元は、「初釜式に大勢お越しいただき、それを励みに頑張っていく決意を新たにした初春です。今後とも皆様方からのご温情以上のものをお返ししなければならないと思っています」と語られました。 |
![]() |
挨拶される家元名誉会長 |
【総 会】 |
引き続き、午後2時45分より開催された総会には、千 宗室名誉会長、千 容子副理事長並びに理事・監事20人、参事・参事補・特別参事89人、そして、総支部数165支部2支所の内、144支部2支所の支部(所)長が出席、委任状提出は21支部。 千 容子副理事長が総会の定足数を確認し、開会を宣言されました。 議長に後藤豊彦氏(博多支部支部長)、副議長に下田穰一郎氏(福島支部支部長)と吉見弘晏氏(八幡浜支部支部長)、議事録署名委員に神野信郎氏(三河支部支部長)と琴井谷史郎氏(淡路支部支部長)を選出しました。 また、2年4回の議長を務められた篠原康次郎氏(広島第一支部支部長)と副議長の辻 正氏(岐阜支部支部長)、尾藤昌平氏(和歌山支部支部長)に、家元が感謝状と記念品を贈呈され、その労をねぎらわれました。 |
![]() |
![]() |
退任される議長に感謝状贈呈 | 新しく選出された議長方 |
家元挨拶 |
議案審議に先立ち、家元が挨拶に立たれ、「淡交会を居心地の良い場所にするために、その土地その支部なりの文化に目を向け、会員の気持ちを大切にしながら単位組織のメンテナンスに努めていただけますよう、皆様方のご協力をお願いします」と語られました。 |
表 彰 |
和やかな雰囲気の中、各賞の表彰が行われました。 |
◇第2回茶道文化賞 | |
選考委員 | |
淡交会副理事長 | 千 容子氏 |
淡交会副会長 | 納屋宗淡氏 |
ウシオ電機(株)会長 | 牛尾治朗氏 |
人事院顧問 | 内海 倫氏 |
大阪大学名誉教授・元総長 | 熊谷信昭氏 |
東京大学名誉教授・京都造形芸術大学学長 | 芳賀 徹氏 |
(選考経過) | |
選考委員会は、昨年12月4日、リーガ・ロイヤルホテルにおいて行われ、茶道文化賞の候補者について有意義な協議が行われました。その後、千 宗室名誉会長、千 玄室理事長から候補者案の裁可を経て、今回の受賞者が決定。 |
茶道文化賞に島津修久氏、優秀支部に小田原支部 |
◇茶道文化賞 | |
島津修久氏(66歳) | |
(経歴) | 株式会社島津興業会長・照国神社宮司・鹿児島県公安委員会委員・ 鹿児島経済同友会副代表幹事・薩摩藩主・島津家当主三十二代・ 社団法人茶道裏千家淡交会理事・九州地区副地区長・鹿児島支部支部長 |
(授賞理由) | 『鹿児島・沖縄・奄美交流茶会』を開催され、三地域における負の歴史を 過去のものとし、一碗のお茶を通じて和合の世界を築き上げる尽力をされた とともに、茶道を地域社会に広く浸透された。 |
◇特別功労賞 | |
根岸照彦氏(56歳) | |
(経歴) | 財団法人今日庵営繕部長 |
(授賞理由) | 財団法人今日庵営繕部長、一級建築士として国内外の多くの茶室建築に 携わるとともに、重要文化財である今日庵の茶室保全に寄与し裏千家茶道の 興隆に貢献。 |
![]() |
![]() |
家元より島津氏へ茶道文化賞授与 | 授賞式後、家元と記念写真 |
◇平成15年度『優秀支部』、『部門別優良支部』、『学校茶道永年勤続者』各賞発表 |
春の全国総会では、毎回全国の165支部2支所の中から、優秀支部と部門別優良支部を発表し、その功績を顕彰しています。平成15年度は、次の支部(所)への表彰が決定、発表と授与が行われました。 |
【優秀支部】 |
小田原支部(河野洋平支部長) |
【部門別優良支部】 |
〇会員増加の部 岩手南支部(椎名素夫支部長)、東京第六西支部(越智通雄支部長) 〇地域社会への貢献の部 南紀支部(小野俊二支部長) 〇学校茶道教育振興の部 三重北支部(谷 昇支部長)、西播磨支部(法旨筆夫支部長)、石見支部(島田康夫支部長) 〇青年部への指導援助の部 東京第七西支部(北島義俊支部長)、三重南支部(浜田益嗣支部長) |
![]() |
![]() |
優秀支部表彰 | 部門別優良支部表彰 |
【平成15年度学校茶道永年勤続者表彰】 |
学校茶道に永年貢献されてきた67人の表彰が行われ、家元より表彰状と記念品が授与されました。 |
![]() |
![]() |
学校茶道永年勤続表彰者をねぎらわれる家元 |
![]() |
家元を囲んで、学校茶道永年勤続者表彰の方々 |
![]() |
諸報告・議案審議 |
引き続き、平成15年度記録ビデオ上映、宗家報告、淡交会総本部報告、専門委員会報告がなされ、続いて議案審議等が行われました。 第1号議案 平成15年度事業報告に関する件(関根秀治専務理事) 事業報告では、国内及び国際において、家元、大宗匠を中心に当初の事業計画を適 時・適正に遂行し、会員の意識向上と一般市民への茶道普及がよく果たされ、各界 から大きな信頼を得られたこと等が報告。 第2号議案 平成15年度収支決算報告に関する件(木戸崇夫常任理事) 第3号議案 平成16年度収支補正予算案に関する件(木戸崇夫常任理事) なお、会員種変更に伴う定款施行細則変更案については、より多くの会員の意見を聞き、より良い改定をするため、各地区・支部でも十分に検討の上、次回の総会で審議されることが説明されました。 総会に上程された3議案はすべて満場一致で承認可決。 最後に、千 容子副理事長が閉会の言葉を述べられ、総会は無事終了しました。 |
![]() |
容子副理事長より閉会の言葉 |