社団法人 茶道裏千家淡交会青年部第15回全国大会
プレ行事開催報告
報告者 京都南支部 山城青年部
石関香織
開催日時 平成21年11月15日(日)
会場 重森三玲庭園美術館
お茶の数 63碗
今回、ご縁あって京都市左京区吉田神社近くにある重森三玲旧邸を特別にお借りすることができ、小寄せの席を設けました。
重森三玲氏は京都の東福寺方丈庭園、光明院庭園、松尾大社庭園など国内に約200もの庭園を作庭し、その作風は力強い石組みとモダンな苔の地割で構成される枯山水庭園として知られています。
この旧邸は江戸期建造の本宅・書院他、重森氏自らが設計した茶室・茶庭を有する、新旧融合の特殊かつ文化財価値的にもとても重要な場所です。
この素敵な場所で開催したお茶席のテーマは、重森三玲氏の「三玲」の名が、フランスの画家ミレーにちなんで本人が改名されたというエピソードにもとづき、「フランスをイメージするもの」としました。主菓子にはチョコレートのきんとん、煙草盆の中にはフランスの煙草とミレーの代表作「落葉拾い」の絵を貼ったマッチを置くなど、冒険的要素が盛りだくさんだったのですが、お客様には大変ご好評を頂くことができ、一同大満足でした。
難しいテーマではありましたが、みんなでアイデアを出し協力し合い、楽しいお茶会とすることができました。