社団法人 茶道裏千家淡交会青年部第15回全国大会
プレ行事開催報告
報告者 近畿第一ブロック
安田浩人
開催日時 平成21年10月11日(日)
会場 亀岡 大本  天恩郷
お茶の数 149碗
ブロック会員大会副席で149名のお客様をお迎えしました。
今年5月23・24日開催予定だった宮津での近畿地区大会。
我々青年部も一席担当させて頂ける事となり、会議を何度も繰り返していたのですが、開催直前から流行り出した新型インフルエンザの影響で急遽中止となってしまいました。
今回の席は言わばその時のリベンジ席。果たせなかった思いを道具組に託し、先生方、青年部会員、殊に宮津の先生方をたくさんお招きしました。宮津の先生方は
「地区大会が中止になった事は仕方ない事ですが、とても残念でした。でも開催されていたら青年部さんのお席にこんなにゆっくりとさせて頂く事は出来なかったでしょうね」と、大変お喜び頂きました。
天橋立をイメージして、能舞台の前でお点前。
床は坐忘斎お家元の扇面「虹飛百尺橋」
水指は丹後松島から「松の絵水指」(妙全作)
茶杓は奈良薬師寺長老、松久保秀胤近畿第一地区名誉地区長作
「釣弋」(ちょうよく)
主茶碗は地元宮津の陶芸家、浅田尚道造の「伊根の船屋の絵」
天橋立の知恩寺では文殊菩薩をお奉りされていますが、文殊さんは寒山拾得の寒山の化身といういわれから、寒山の持ち物である巻物を描いた替え茶碗「粟田焼宝巻絵茶碗」(拙作)
丹後の冬の味覚、松葉ガニの足や爪を模した「カニの蓋置」(加藤浩一造)。
・・・とくれば、建水は料理店で実際に使われている本物のカニ鍋用のガラ入れを見立て使い。
その他平成16年の台風23号で倒木した天橋立の松の木で作った垂撥や銘々皿など・・・
半東で積年の思いを果たした米澤統括副ブロック長は満面の笑みでした。