社団法人 茶道裏千家淡交会青年部第15回全国大会
プレ行事開催報告
報告者 東京第六東支部 世田谷白雲青年部
鈴木ひかり
開催日時 平成21年10月4日(日)
会場 六本木MID TOWN隣接「檜町公園」
お茶の数 18碗
10月4日(日)18:00〜
東京のど真ん中、六本木のミッドタウンに隣接する檜町公園の草上にて、満月を仰いでの「月見茶会&月見の宴」を催しました。
メールとサイトで告知し、社中、青年部、茶友、句友、ご近所、その知人と、口コミでの集合です。
いまこの瞬間、ともに地球上にいることを実感したいから……と、野点にこだわり、雨雲とにらめっこの末、見事勝利!

主催者として、茶莚(敷物)、抹茶、菓子、見立て茶箱道具、お湯を持参しました。茶室(用の敷物)と後座(用の敷物)をしつらえ、差し入れの斑入薄を生け、成城「あんや」のお饅頭をお三宝に積み、手製の行灯を燈したら、満月のスポットライトの下で人を待つ間の静心……。すでに至福の時でした。

やがて一人、また一人と、次々に現れるお客さま。こんなに来てくれるなんて!総勢17名となりました。

みな思い思いに、自分なりの月見アイテムを携えてきました。
18人の個性とウィットが、月光のもと一期一会。

月の絵付けのマイ茶碗、極上シャンパンとグラス、故郷の地酒、自慢のぐい飲みコレクション、笹寿司、手づくりの巻き寿司、クロスティーヌ、ケーキ……、野点に嬉しい「お湯入りポット」や、「ガスバーナー」のお持たせもありました!!
こんな即席野点にも、主客一体、一座建立を実感できました。

さらに風流に、「地唄舞」での「高砂」の舞や、「三味線」での「長唄、小唄、都都逸」という一芸のご披露もありました。

月をきっかけに、お茶を介して、日本の良さと互いの個性を味わううちに、気づけば月はあっという間に中天へ駆け上ってしまいました。(^^)

短冊を配り、最後は月を俳句に詠みましょうと提案。
句作の一時、月光の下に静寂が流れました。

抹茶を初めて飲むおいう人。野点は初めてという人。地唄舞を初めて見る人。都都逸でノスタルジーに浸る人。人と接するだけで、自分はいつも新しくなれる。

自然が好き、お茶が好き、人が好き……言い換えれば、月見をしたいということ。ああ、地球にいてよかった。ああ、お茶があってよかった。あああ、仲間がいてよかった!

参加者:岩見・松浦・中沢・野島・金光・木村・岡野・吉森・勝野・斎藤・藤野・新井・水井・大塚・長谷川・赤尾・野島・鈴木(順不同敬称略)