青年部第15回全国大会メールマガジン(号外)



★全国大会メルマガ★【号外】
〜プレ行事・広報・展示部会長発信〜

************************
◎日本を知らない日本人のための架け橋へのスゝメ
************************

皆様こんにちは。プレ行事・広報・展示部会長の全国委員会総括幹事 青野和範です。


全国大会まで1ヶ月半となりましたが、北は北海道、南は沖縄までの全国各地で「わたしの一碗」運動が大きなうねりを作っています。
裏千家HPの「わたしの一碗」報告ページを見ると、様々な呈茶のアプローチの仕方・新しい発見があり、目から鱗の毎日で楽しませていただいています。ほぼ毎日呈茶している方、週末ごとに家族にお茶を差し上げている方、それぞれの立場で、それぞれのペースで行う「わたしの一碗」運動。素晴らしい広がり方だと思います。


…と、ここで、プレ行事部会長の私から皆さんへ、僭越ながら提案があります。

主に家族や青年部内での呈茶が中心で、身内以外の外の方に一碗を差し上げることが少ない方へ、特に提案させていただきます。
非常に近い立場の方へしか呈茶を行ってこなかったあなた、これからの1ヶ月半は、もっともっと外へ目を向けてみませんか?
今回の運動で気づかされたことですが、世の中には抹茶を飲んだことさえない方が沢山いらっしゃいます。しかし、抹茶を飲んだことなくても、ほとんどの方は茶道に対する興味を一様に持っているようです。

私は、お茶を初めて飲む方に、「作法は気にしなくて良いから、とりあえずは好きなように飲んでくださいね。『おいしい』と思ってくれることが、一番ですから。」と申し添えて一碗をさしあげます。しかし、必ずといっていいほど、「正式な飲み方おしえて〜」と尋ねてきたり、こちらが言ってもないのに正座に座り直したりされるのです。
そして、呈茶が進むに従って「なぜお茶碗を回すの?」「なぜお菓子はこんな置き方をするの?」「足のしびれない正座の仕方を教えて。」と、実に様々な質問を浴びせかけられるのです。
私はその質問に丁寧にお答えします。「へぇ〜」と驚かれたり、「あぁそうなんだ」と納得されたり…。
そして、最後には必ず、心から「ありがとう」と笑顔でお礼を言ってくれます。今まで付き合いが浅かった方、先入観でちょっと取っつきにくいなと思いこんでいた方、たった一碗でグ〜ンと距離感が縮まります。「わたしの一碗」=「魔法の一碗」と感じる瞬間です。

あなたの周りにも、興味はあるけど茶道に触れる機会がない方がいっぱいいらっしゃるはずです。職場・PTA会・趣味サークル・よく行く店の店長や常連さんetc...
この機会に、ぜひ一人でも抹茶を飲んだことのない方々へ、抹茶のおいしさを伝え、日本文化を伝えていきましょう。それは、最終的にはあなたの向学にもつながってきます。

質問されて、ひょっとすると分からないことが出てくるかもしれません。分からないことは自分の師匠に尋ねる。これがまた勉強になります。わたし自身も、「わたしの一碗」運動によって、本当に多くのことを学ばせていただきました。

このメールを読んでいる青年茶人のあなた、ぜひ積極的に日本文化の架け橋になり、外へ向けての「わたしの一碗」運動を、実践してください。
そして、裏千家淡交会青年部の一人一人が架け橋になることこそが、このような素晴らしい機会を与えていただいた、お家元、大宗匠への感謝の気持ちの表し方だとも思うのです。


最後になりましたが、「わたしの一碗」運動は、全国の1万人を越える裏千家淡交会青年部全員参加の行事です。日頃の稽古を実践する場として、全国の青年茶人が『日本文化の架け橋』となって、ひとりでも多くの方々へ一碗をさしあげる事ができるよう、お祈り申し上げております。