立礼席感想
今回のお茶席では、テーマが「祈り」ということもあり、夕刻からの開催に辺り、静寂で幽玄な内容で企画が進められました。
立礼席は、坐忘斎御家元ご染筆のお軸が飾られ、坐忘斎御家元お好みの和親棚を使用して、竹の茂った景色の良い中庭と一体感のあるロビーにて行い、薄茶席とは趣向の違った洋風な道具組みでお茶席を設けました。場所的に狭いかもしれないと思いましたが、床机や和親棚の配置を工夫し、お客様には外の景色とお点前を同時に見ながら広々と座っていただけるようになりました。外の様子が見えるので日が暮れていく様がよくわかり、日が暮れると同時に行灯の灯りがクローズアップされ、お客様には幽玄な感覚を味わっていただけたようでした。また、お道具類はガラスやカラフルな色合いの茶碗等を使わせていただき、お客様には大変喜んでいただきましたが、坐忘斎御家元のお軸や鵬雲斎大宗匠のお茶杓を使わせていただくことで、場が引き締まり、可愛さ、楽しさの中にも深く気持ちのこもったお茶会になったように思います。
また、市の中心でありながらとても静かな場所で、竹林の中庭は打水により幽玄さが尚一層引き立ち、とても趣のあるお茶会だったとお客様にも大変喜んで頂きました。
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