大阪カテドラルの大聖堂内において、近畿第二ブロック担当席を開催いたしました。9月とはいえまだまだ残暑厳しいこともあり、総ガラスの点茶棚を用いての冷茶席をいたしました。
大司教様、シスター方をはじめ親先生や青年部会員、そして学校茶道の皆様をお迎えすることは、感慨深いものでした。
この厳かな会場には、堂本印象による聖母マリア、高山右近、細川ガラシャ夫人の絵が中央に配されています。そのため、平和への願いとしてのキリスト教をテーマとし、千利休ゆかりの地であり、南蛮貿易や日明貿易で栄えた堺を抱える近畿第二ブロックらしさを道具組に考慮いたしました。
大宗匠のお軸の側には、故登美子夫人ゆかりのガラスの花器にマリア様に捧げられる百合の花を生けさせて頂きました。銀製の様々な菓子器には、南蛮渡来の金平糖。その昔ルイス・フロイスがキリスト教伝導の許しを得る為に信長へのお土産の一つとしたのが、日本での初お目見えと言われます。そのことにちなみ、主茶碗には馬上杯を用い、平和への祈りを込めた一碗を、お客様に捧げる気持を表しました。後にはギヤマン製や南蛮人が絵付けされた茶碗が続きます。またお棗には東方の博士が夜空にひとつ星が光るのを見て、キリスト様の誕生を知ったという話から亀蔵棗を用い、坐忘斎お家元のインドでの献茶式に随行したブロック長からの葡萄唐草模様のお土産を建水に見立てました。また、今回は会場にちなみ、亭主側も洋装でお迎えいたしました。
主客共にこの時間を分かちあい平和に思いをいたすとき、本当にささやかな一碗ながら、この想いと祈りをつなぐ一員となれました。お茶会の趣旨をご理解頂き、素晴らしい場を特別に与えて下さった大阪カテドラル大聖堂関係者の皆様に感謝をいたします。
そして、私たちは大役を終え、お軸とお茶杓は、大阪東支部、南支部、北支部の幹事長先生方ご臨席の下、無事近畿第三ブロックへと引き継がれました。
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