広島で一層の平和の願いが込められたお道具が、福山、高梁と引き継がれ津山に受け渡されました。津山のお茶席会場は、城下町からほどない街道筋にある「作州城東屋敷」という、江戸情緒の残る建物です。
岡山支部副幹事長の高杉宗和先生が駆けつけて下さり、津山支部幹事長西村宗珪先生、津山支部副幹事長小山宗武先生、木村宗悦先生、津山青年部卒業生の会「一期会(いちごかい)」の皆様にも多数お越しいただき、また一般の方もお通り下さり、和やかな雰囲気の中で、津山青年部会員13名が薄茶をおもてなししました。
お床には大宗匠のお軸が掛けられ、清楚に入れられた籠花が涼を呼びます。坐忘斎お家元のお茶杓が、仕事帰り夕刻からのお茶席に、灯かりをともして下さいます。お菓子はこの日のために作られた鶴山庵製の「瀧のしぶき」で、道明寺粉と寒天の柔らかな口当たりが、夏の疲れを癒してくれるようです。会員持ち寄りのお道具組みは、目に優しい、手に取って楽しい取り合わせを工夫しました。
私達津山青年部会員が感謝すべきことは、心のこもった大切なお道具を手から手へ繋いで行くことで、「自分の思いをどう表現するか」を「語り合える機会」を与えられたことです。100日間に、それぞれの心に灯った小さな明かりがあり、今日も4ルート別々の場所で頑張っている同士が居るという「分かち合う喜び」も与えられました。貴重な一席に参加することが出来ました。津山青年部が日本地図に書き込んだ言葉は「一期一会」です。岡山旭川青年部へリレーしつつ、秋の全国大会が盛況でありますことをお祈りいたします。 感謝
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